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 フラワーエッセイ

 

リンドウ Gentian
福寿草 Adonis



リンドウ Gentian

鮮やかな花色で凛と咲く、秋の花
リンドウは漢字で書くと「竜胆」。中国語のリュータンが訛ったとされています。根は竜の胆のように苦く、煎じて飲めば健胃作用がある薬草としても珍重されてきました。日光には、うさぎに化けた神様がリンドウの薬効を教えてくれたという言い伝えがあります。またヨーロッパでもリンドウの学名は「ゲンチアナ」といいますが、紀元前に活躍したダンテイウス国王に由来するそうです。このように各国にリンドウにまつわる物語が残されています。
  日本でも古来から愛された花で、清少納言も「枕草子」の中で「りんだうは枝ざしなどもむつかしけれど、こと花どものみ霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出たる、いとをかし」と讃えています。リンドウは陽が当たると開き、夜になると閉じます。曇っていたり、水にあたっても花を閉じてしまいます。群生することもなく1本ずつ咲くのも

特徴で、可憐な見た目とは違い、ずいぶん頑固ものなのかもしれません。花言葉は「誠実」「正義」。そして「悲しんでいるあなたを愛する」というのも、リンドウらしいですね。

福寿草 Adonis

幸せを招く、祝い花
福寿草の花言葉は「幸せを招く」で、とてもおめでたいイメージがついて回ります。十七世紀に発行された日本の園芸書として最古の「花壇綱目」にも掲載されているほど昔から愛されていたキンポウゲ科の花です。
別名、元旦草などとも呼ばれ正月の祝い花やお飾り用にもよく用いられます。南天の赤い実と合わせて「難を転じて福となす」という洒落で、縁起物として、また黄色の鮮やかな花色を黄金に見立てて、今年もお金にあやかりたいという気持ちも込めて飾るのだとか。
もっとも、お正月に出回るのは促成栽培されたもので、本来、野生のものは2月から3月に開花します。北国で雪の中から顔を出す力強い姿が、この花本来の持ち味かもしれません。花を楽しんだ後は庭に植えておくと2〜3年後には再び花が咲くそうです。花とともに幸せがやってきますように。

   

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