第4学年 算数科学習指導案
 
1,単元 調べ方と整理のし方
 
2,趣旨 
 
○本単元は、収集した資料を、観点別に分類整理したり、2つの観点から二次元の表にまとめたりして、その事象を考察させるのがねらいである。児童は、3年生で、基本的な資料の分類整理の方法と、整理した結果を棒グラフに表すことを学習しているが、ここでは3年生で身につけた基本事項について振り返りながら、さらに、目的に応じて「その他」の項目を作ったり、数量の多い順に整理し直して表やグラフに表現するといった内容が加わっている。また、事象を2つの観点から分類整理し、二次元の表に整理する方法を身につけるとともに、整理した表から資料を分析したり、実際の問題解決の場に生かすようにすることが主な学習内容となる。
 
○統計は、社会事象や自然事象などの資料を目的に応じて集めたり、それを分類したりして、表やグラフに表し、そこから分かること、分からないことを考察するのがその目的である。本単元の指導においても、ただ単に整理された表を見るだけでなく、資料を目的に合わせて収集し、ある観点から分類整理することを通して、資料を考察することに指導のポイントをおくようにしたい。特に、「何のために、何を調べるのか」といった調査の目的意識を持たせることが大切である。本指導においても、学級活動との関連を図りながら、児童の生活実態に沿った課題を設定するために、導入の2時間を組み入れ、調査の目的意識をしっかりと持たせたい。さらに、終末では、表やグラフから生活実態を理解し、自己の生活を見つめ直す活動を取り入れ、学級活動へと発展させたい。
 
3,単元の目標
 
・身の回りの事象について問題を見いだし、資料を収集・分類・整理して、表や グラフに表そうとする。
・表やグラフを活用して、問題解決を図ることができる。
・2つの観点から、資料を分類整理し、分かりやすく表やグラフに表すことがで きる。
・2つの観点から、資料を分類整理する仕方が分かる。
 
4,指導計画(全6時間)
 

時 間

 目  標

 学習活動・児童の反応

  統計的観点・留意点

第1次2時間









 

 学習課題を持ち、意欲的に調べようとする。







 

○生活を振り返り、学習課題をつかむ。
 ・自分たちの生活を見つめ直 そう。
 ・アンケートを実施して、調 査してみよう。
○課題解決のための資料を集める。
 ・どんなアンケートがいいか な。
 ・早く調べたいなあ。
○アンケートを実施する。

・学級活動との関連を図りながら、何のために何を調べるのか明確にさせ、学習意欲を高める。
       (つかむ)・アンケートのテーマと項目は1人1人の興味や関心に従って、決めさせる。
・疑問点は互いに質問しあいながら、アンケートを実施する。
      (あつめる)

第2次3時間







 

資料を分類整理し、その結果を表や棒グラフに表すことができる。




 

○1つの観点から整理する。
 ・抜け落ちがないように、
 「正」の字でチェックしよう。
 ・数の多い順に整理した方が 分かりやすいぞ。
 ・予想と違うところもある  ぞ。
○2つの観点から整理する。
 ・どんな表がいいのかな。
 ・表から何が分かるかなあ。

・重なりや抜け落ちがないようにするためには、どんな方法が適切かを考えさせ、「正」の字を使うことの簡便さをつかませる。
・棒グラフの書き方は、前学年の学習を想起させ、基本的なことを十分に押さえながら、指導する。
      (まとめる)

第3次
1時間



 

表とグラフから、自己の生活の課題を見つける。

 

○表やグラフを考察する。
 ・どんな問題があるのだろ  う。
 ・直していかなければいけな いな。
 

・表やグラフから、問題の種類を知り、改善への意欲を高め、事後の学級活動へと発展させる。
      (よみとる)
 
 
5,第一次一時分
 
目標
 身の回りの事象から問題を見いだし、自分たちの生活実態を知ろうとする意欲を持つ。
学習展開

    児 童 の 活 動

   教 師 の か か わ り







 

1,アンケートの集計結果を見る。

   ・自分はどこに入るかな。
   ・自分も調べてみたいなあ。
 

・事前に「テレビの見方アンケート」を実施しておき、その集計結果を示すことにより、自分の生活課題に関心を向けさせ、自分も調べてみようとする意欲を高める。

       クラスの人たちの、くらしの様子を調べよう。       

2,課題を決める。

   ・読書の傾向
   ・ゲーム
   ・塾や習い事
   ・給食
   ・好きな勉強、嫌いな勉強
   ・ペット

3,調査項目について考える。

   ・グループまたは個人
   
   ・調査のテーマ
   ・調査の項目 
   ・選択肢   
   ・調査対象  




4,調査内容を発表する。






 

・どんなことがらについて生活実態調査を行うか、1人1人が考える。
・自分が決めた課題をカードに書き、黒板に貼ることにより、同じ課題を持つ児童とグループを編成する。
・1グループは4人以下とし、グループ編成の調整は教師が行う。
・1人だけの課題についても、認める。

・グループごとに集まり、生活実態を明らかにするには具体的にどんな事柄を調査するといいのか、話し合う。
・調査項目の数は、4〜5ことする。
・回答者にとっても調査者にとっても選 択式が好都合であることに気付かせ、選択肢をよく吟味させる。
・調査対象は本学級とするが、他学年や他校の同学年についても調査したいという意見が出た場合にはとりあげることにする。

・どんな調査をするか発表させ、次時のアンケート実施への興味を高める。
・調査項目や内容に不備や不明な点がないかを聞き、よりよいものに改善していく。
・アンケート用紙の清書は、家庭学習とする。
 




























 
 
6,第一次2時分
 
目標
 互いに協力しあいながら、アンケートを実施することができる。
学習展開

  児  童  の  活  動

   教 師 の か か わ り

作成したアンケートを実施する。








 

・不明な点は、個別に質問させる
・アンケート用紙の印刷は、事前に教師が必要枚数分すませておく。
・他学年、他校への協力については、教師が依頼しておく。         
・作成したアンケートを、互いに交換しあいながら、アンケートに答える。
・集めた資料の保管について、注意を与えておく。              
 












 
 
7、第二次1時分
 
目標
 資料を1つの観点から落ちや重なりがないように分類整理し、その結果を表に表すことができる。
学習展開

  児  童  の  活  動

   教 師 の か か わ り

1,本時のめあてをつかむ。


 


・目的に応じて班で調べてきた資料をもとに、それらを分かりやすくする方法について話し合う。

       調べてきたことを、分かりやすく表やグラフに表そう。

2,整理の仕方を考え、表にまとめる。

  
  ・人数の表の作成










  ・度数順の表の作成




3,まとめをする。



 


・整理の仕方を話し合わせ、まず表にまとめるのがよいことに気付かせる。
・落ちや重なりのないように整理するには、処理のすんだ資料に印を付けるとよいことに気付かせる。
・また、作業の中から合理的な工夫をしているグループを紹介し、「正」の字を使うと数の集計に便利であることに気付かせていく。
・合計を求め、調査人数と合っているかを確かめることによって、落ちや重なりのないことの、1つの確かめになることを助言する。
・度数の多い順に並べるよさや「その他」の項目を設定する意味に着目しているグループを紹介する。そのような工夫が見られない場合は、教師の助言によってそのよさに気付かせる。

・できあがった表以上に「見てパッと分かる」ようにするためには、グラフにするとよいことに気付かせ、次時につなぐ。
 

































 
 
8,第二次2時分
 
目標
 表をもとに棒グラフに表し、グラフから分かることを考えることができる。
学習展開

  児  童  の  活  動

   教 師 の か か わ り

1,どんなグラフがよいか話し合う。

 

・既習の棒グラフと折れ線グラフのどちらがよいかを話し合わせ、調査の内容から棒グラフがよいことに気付かせる。

           表をもとに、棒グラフに表そう。

2,表をもとに棒グラフに表す。















3,グラフを見て分かることことを発表する。




4,本時のまとめをする。

 

・棒グラフの書き方は既習事項であるが、以下の観点について個別に指導する。
  ・縦軸と横軸
  ・グラフの題
  ・単位
  ・目盛りの最大値
  ・目盛りの間隔
  ・棒の幅
  ・棒と棒との幅
・升目ノートに書くことを原則とするが、他に升目の模造紙、原稿紙、方眼紙を用意しておき、児童の希望により使わせる。
模造紙については、グループでの作成とする。
・早く書けた児童には、グラフを見て気付いたことをノートに書かせておく。
・作成したグラフをテレビに映しながら発表させ、友だちの意見も聞くようにする。
・全体的な傾向に目を向けるように助言する。

・表やグラフを振り返りながら、本時のまとめとし、次時は2つの観点について表にまとめることを知らせる。
 

































 
 
9,第二次3時分
 
目標
 2つの観点から、資料を落ちや重なりのないように分類・整理することができる。
学習展開

  児  童  の  活  動

   教 師 の か か わ り

1,二次元の表の必要性を話し合い、自分の行った調査では、どの項目を2つ選ぶとよいかを考える。




 

・教科書のP44、P45の2つのけが調べの表から、それぞれ何がはっきりしないのかを話し合わせる。
・1つの観点では、その場所で体のどこをけがしたのかが分からないことに気付かせる。
・グループで話し合いながら、選ぶ項目を2つ決めさせる。

            2つのことが分かる表を作ろう。

2,二次元の表を作成する。
   ・どんな表がいいか。


   ・表に整理する。







3,表から分かることを話し合う。




4,本時のまとめをする。

 

・二次元の表を考え出すことは困難が予想される。教科書P46の表を提示し、それを参考にしながら、各自の表の形式を考えさせる。
・縦と横の項目のとり方は、いずれも度数の多いものから順に、縦は上から下に、横は左から右に並べることを、補説する。
・「正」の印は、縦の項目と横の項目の交点にあたる枠の中に書いていけばよいこをおさえる。
・合計を出させて、落ちや重なりがないかを確かめさせる。
・2つの観点から、資料の特徴を読み取る。
・作成した表をテレビに映しながら発表させ、友だちの意見も聞くようにする。
・全体的な傾向に目を向けるように助言す
る。                 
・2次元の表のよさを話し合わせ、本時のまとめとする。
 

































 
 
10,第三次1時分
 
目標
 整理した表やグラフから自分たちの生活実態を知り、生活改善への意欲を持つ。
学習展開

  児  童  の  活  動

   教 師 の か か わ り

1,学習のめあてをつかむ。

 

・「クラスの人たちのくらしの様子を調べよう」という単元の導入を思い起こし、本時のめあてをつかませる。

      クラスの人たちのくらしには、どんな問題があるのだろう。  

2,表やグラフから問題に気付く。


   ・カードの記入をする。(個人)



   ・集まったカードから同じ内容   のものをまとめ、代表カードを   決める。(以下、4人の学習班)

   ・代表カードの中から、小チー   ムを作る。
   ・小チームの中から、中チーム   を作る。

   ・カードを模造紙に貼る。




3,問題点を発表する。



 

・KJ法の手法を取り入れながらカード学習を行い、問題の焦点化や新しい問題の発見を図っていく。
・各グループの表やグラフを見て回り、自分たちの生活の中にどんな問題があるのかを読み取り、読み取ったことをカードに記入する。
・無理にまとめないで、単独のカードもあることを補説する。


・チームには、内容が分かる適切な見出しを付ける。
・チームに属さない、単独のカードもあることに留意する。

・模造紙に構造的に貼っていき、色マジックを使用し枠囲みをする。
・最後に、学習班としての意見をまとめて記入する。

・グループでまとめたものを発表し、全体で意見や感想を話し合わせる。
・気付いた問題点について、事後の学級活動へ発展させる。
 


































 

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