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第18回

PPP接続


 第16回で、「33.6Kbpsのアナログ接続」と書いたところ、いくら何でもそれはあまりにひどい、時代錯誤じゃないの、という指摘を受けました。もっともなことです。とりわけ、IPマスカレードだとかインターネットの同時接続だとかになると、33.6Kbpsなんてまるで疲れ切った亀さんのようで、使い物になりません。
 64KbpsのISDNに魅力がないわけではありません。しかし、所詮64Kどまりだし、33.6Kの2倍弱じゃあ投資の値打ちをそれほど感じません。少なくとも10倍程度のスピードアップが期待できない限りは電話回線をかえることはためらわれます。
 一方、アナログのままで56Kbpsにアップするという手もありますが、今さらモデムを買い直すのは、これまたためらわれます。56Kのモデムは10,000円近くもしますから、無駄な投資に違いないです。
 ところが、先日、ある店に、56Kbpsのモデム(Panasonic TO-BXF56K 中古)が1,980円で出ていました。一昔前のK56規格のもので、この規格に対応するプロバイダーは現在では数少ない。だからこそそういう値がついているのでしょう。
 しかし、1,980円という安値にひかれました。K56の上位規格であるV90にアップできるかどうか、確信はありませんでしたが、天下のPanasonicの製品ですからその辺のサポートが充実していることに期待するとしましょう。しかし、Windows用のドラーバーでのサポートならば、お手上げです。こちらは、Linuxのサーバーでこれを使おうとしているのですから・・・・・・。
 帰宅後、早速調べてみると、さすがPanasonicですね。TO-BXF56Kという何年も前の製品のサポートページがありました。

http://www.pcc.panasonic.co.jp/p3/products/network/fax_modem/tobxf56k/


 V90へのアップが可能ということもわかりました。モデムのROMを書き換えるそうです。ROMの書き換えには若干の注意が必要ですが、困難なことは何もありません。書き換えプログラムのダウンロードからROMの書き換えまで、30分ほどで無事に終了。

 前置きが長くなりました。要するに上は、1,980円でV90規格のモデムが手に入ったということです。ここから下は、pppdによるPPP接続についての記事です。
 今回、56Kbpsでのpppdを実行してみて、33.6Kbpsのスクリプトに若干の変更が必要でした。理屈の上では変更など必要ないと考えるのですが、33.6Kbpsのスクリプトをそのまま利用すると、電話をかけ終わった直後に回線が切れてしまいます。何度試しても同じ結果になります。そこで、初心に戻って、cuコマンドで、接続試験をすることから始めることにしました。尤も、私はcuコマンドについてそれ程詳しくは知らないので、テキストに載っている通りにやってみることにしました。


 ISPからは、上のような応答が返ってきましたから、モデムは正常に機能し、通信も正常に成立していることがわかります。とすると、問題はpppdのスクリプトファイルということがわかります。
 pppdを使用する場合のスクリプトファイルは次の3つです。

 1,ppp-on
 2,ppp-on-daialer
 3,ppp-off

 これらのファイルは、インストール時にサンプルが作成されるので、それを編集して使っていますが、33.6Kbpsで接続できて、56Kbpsでは何故できないのか、よくわかりません。ただ、56Kbpsになると、それなりの接続環境が要求されるようなので、そのあたりを探ってみました。

ppp-onの内容

 この中に、変更の必要な箇所はないようです。

 そこで次にppp-on-dialerの内容をチェックしてみました。

 ここには、若干不安な箇所がありそうです。回線が途中で切断されるのだから、「\rAT」又は、ISPとの待ち時間が「30」秒に問題がありそうです。そこで前者を「\\rAT」に、後者を「60」に変更し、ppp-onすると、ISPへの接続に成功しました。その間数時間の試行錯誤が続き、時計は午前4時をさしていました。


 それにしても、ppp-on-dialerのスクリプトは、なんでこう意味不明なのか? 素人には暗号か呪文にしか思えないのです。何とかならないのでしょうか。

2000.12.31

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