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旧式ノートパソコンにおける、Windows98インストールに関するトリッキーな研究
(注1)ここに書くことの一部は、第10回と重複します。
(注2)旧式ノートパソコンの定義を以下の2点とします。
1,CD-ROMのドライブを持たない。
2,HDDの容量が、504MB以下。
Windowsをインストールする最も簡単で確実な方法は、インストールCD-ROM内の\win98(または\win95)をHDDに丸ごとコピーし、HDD内からsetup.exeを実行することです。
ただし、\win98をHDDにどうやってコピーするかという問題をクリアしなければいけません。
CD-ROMを内蔵しない旧式のノートに\win98をコピーするには、普通は、PCMCIAカードのドライバーやmscdex.exeを使ってCD-ROMをMS-DOSで認識させて行います。そのような作業が面倒なら、interlnk.exeとintersvr.exeを使い、RS232Cでコピーする方法もあります。
しかし、私は、事情があって、mscdex.exeもinterlnk.exeとintersvr.exeも、ありません。
そこで、かなりトリッキーな方法ですが、FreeBSDを使って、Windows98をインストールしてみましょう。
この方法は、次の10の行程からなります。CPUの性能や搭載メモリーにもよりますが、ミスせずに行っても丸1日かかる遠大な作業です。この作業に取りかかるには、それなりの覚悟を要します。
(1)MS-DOSのfdiskによってHDDを2つに分割し、その一方をformatする。
(2)もう一方に、FreeBSDをインストールする。
この時、MS-DOS領域(C:ドライブ)を、/win等としてマウントする。
(3)FreeBSDのPAOをインストールし、カーネルをコンパイルする。
(4)/etc/fstabを編集し、/winのw(書き込み)を許可する。
(5)/cdrom/win95の全ファイルを、/win/win95にコピーする。
(6)MS-DOSを起動し、fdiskでFreeBSD領域を削除しD:ドライブとしてformatする。
(7)C:\win95\setup.exeを実行し、Windows95をインストールする。
(8)PCMCIA関係のドライバーをインストールし、CD-ROMを認識させる。
(9)Microsoft PLUSをインストールし、C:ドライブを圧縮する。
(10)Windows98にアップグレードする。
(1)MS-DOSのfdiskによってHDDを2つに分割し、その一方をformatする。
MS-DOSとFreeBSDの領域をそれぞれいくらぐらいに分割するかという問題があります。一見、FreeBSD領域を狭く、MS-DOS領域を大きくするのがいいようですが、そして結論としてはそれは正しいのですが、理由はそれほど単純ではありません。HDDの容量に余裕がない場合の理由は複雑なのです。
MS-DOS領域(C:ドライブ)に\win95をコピーしC:ドライブでsetup.exeを実行すると、容量不足のためインストールできないことがあります。そんな場合は、C:\win95をD:\win95にコピーした後、C:\win95を削除してHDDの容量を確保しなければなりません。私の行った設定(下表)を参考に、慎重に考えてみて下さい。
因みに、必要とするHDDの最低容量は、windows95が75MB、windows98が200MB、FreeBSDが120MB、また\win95のサイズは45MB、\win98のサイズは165MBほどです。
HDDの容量
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MS-DOS
C: |
FreeBSD
削除後D: |
備 考
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504MB
WinBook
Pro100
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250MB
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250MB
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C:ドライブでsetup.exeを実行しwindows95をインストールした後、C:\win95を削除する。
ディスクを圧縮すれば、windows98へのアップが可能。
MS-DOS用に380MBを確保し、はじめからwindows98をインストールするのは計算上可能のはずが、ディスクの容量不足のエラーがでる。OS以外一切インストールしないのなら可能なのかな? |
320MB
ThinkPad
555BJ
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200MB
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120MB
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そのままでは、C:ドライブでsetup.exeを実行できないので、C:\win95をD:\win95にコピーし、C:\win95を削除した後、D:\win\setup.exeを実行し、C:ドライブにwindows95をインストールする。尚Windows98へのアップは今回の方法では不可能。分割した領域を合体させることができれば可能。
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(2)もう一方に、FreeBSDをインストールする。
インストールはトラブルなく進みますが、FreeBSDに慣れていないと戸惑うのは仕方のないことです。「ノートパソコンのためのFreeBSD入門」(カットシステム刊)を参考にしてみて下さい。
スライス作成はA(オート)を選択するのがいいでしょう。ただし、HDDの容量が120MB以下だとM(マニュアル)でしか設定できませんので、そうなるとFreeBSDの深い知識を要求されます。初心者は必ずHDDの容量を120MB以上確保してから、インストールを始めるのがいいでしょう。
MS-DOS領域のマウントポイントは何でもいいのですが、ここでは/winとしておきます。ただしインストール時にマウントしておかないと後になってマウントできないので、忘れずに/winを指定します。
(3)FreeBSDのPAOをインストールし、カーネルをコンパイルする。
「カーネルのコンパイル」なんて、何となく難しそうですが、ほとんど自動でやってくれますので、安心して下さい。しかし、コンパイルは時間がかかります。DX4/100で1時間はかかりますので、ここは焦らずにコーヒータイムといきましょう。
(4)/etc/fstabを編集し、/winのw(書き込み)を許可する。
/etc/fstabの役割や書式については、ここでは触れませんが、/etc/fstabを開くと、/winのみが書き込み禁止になっていることがすぐに分かります。0をwに変更して下さい。
/etc/fstabについて詳しく知りたいのなら、UNIXの専門書に当たってみて下さい。実は私も詳しくは勉強していません。今後の課題ということで・・・・。
(5)/cdrom/win95の全ファイルを、/win/win95にコピーする。
FreeBSDはmountの書式がLinuxとは違いますので気をつけてください。
# mkdir /win/win95
# mount /cdrom
# cp /cdrom/win95/*.* /win/win95
なお、/win95のディレクトリーは、MS-DOSであらかじめ、
C:> md \win95
として作成しておいても構いません。
(6)MS-DOSを起動し、fdiskでFreeBSD領域を削除しD:ドライブとしてformatする。
ここまできてFreeBSDを削除するのは忍びないですが、ここで目的を忘れてはいけません。FreeBSDはまたの機会ということで、先に進みましょう。
(7)C:\win95\setup.exeを実行し、Windows95をインストールする。
windowsのインストールは、FreeBSDよりトラブルが多いですから、念のため。
特に、旧式の機械ではその傾向が強いですが、諦めるしかないです。
(8)PCMCAI関係のドライバーをインストールし、CD-ROMを認識させる。
WinBookPROは、PCMCIAに関してwindowsの標準ドライバーのほかにCardWorksという特殊なドライバーを必要とします。(ThinkPad555BJは、windowsの標準ドライバーだけでいいです。)そのほかにそれぞれのPCカードのドライバーがいります。この辺りは、PAOのみで多くのカードをサポートしてしまうFreeBSDのすばらすさが垣間見えます。
(9)Microsoft PLUSをインストールし、C:ドライブを圧縮する。
PLUSの圧縮って、怖いですね。そもそも、windowsを再インストールする必要が生じたのは、PLUSで圧縮した結果起動しなくなってしまったからです。圧縮前に起動ディスクは作っておくべきでしたね。
(10)Windows98にアップグレードする。
ここまでくれば、後はこっちのものです。
それにしても、長い長い1日でした。こんなにまでして旧式パソコンを使っている理由は何だろうと、つい弱気な自問をしてしまいました。
最後に本題とは全く関係ないことですが、ThinkPad555BJのHDDが故障寸前だったところが、中身を分解して金槌でコンコンとたたいで組立直したところ、動き始めました。「金槌でコンコン」ですよ。勇気のある方は習ってみて下さい。うまくいけばHDDが復活します。
2001.5.3
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