
「ミレニウムお初」
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午後10時…。コンビニ前の駐車場で私が3本目のタバコを吸い終わった時、バカデカイのぶおの4WDが勢いよく我が愛車カプチーノの横に滑り込んできた。 呉「来たか…。」のぶお「来たか、じゃないッスよ。もう。今日は遅いから早く帰って寝ようと思ってたのに携帯の留守電に「今日来てくれないと絶交」なんて低い声でボソッと言うから、気が気じゃないッスよ。」 呉「オマエ、ホンマに四駆買ってから付きあい悪くなったよな。年中ボンビーだし。7年ローンだったっけ?」 のぶお「まぁそんなもんです。で、今日は一体何なんッスか?」 呉「いや、お前が年中ボンビーでローンに追われて8bit魂が薄れてるんじゃないかと心配になってな。オマエもホームページ立ち上げてから8bit絡みのメールはポツポツ来るだろ?」 のぶお「ええ、たまに来るッスよ。」 呉「俺も今は昔ほど8bit更新できてないんだけどさ、連載とかあるし。でもポツポツ8bitファンからメール来るのよ。それを今日はプリントアウトしてわざわざもって来てやった。さぁ、一緒に見れ」 のぶお「み、見れってどこの方言ッスか。」 呉「まずはコレからだ。」
呉「ディスクならまだしも、カセットでいっき、スーパーアラビアン…。こんなもん定番なんじゃ定番」 のぶお「うわあぁ、隊長、なにもメール破かなくても。お客様は神様でしょ。」 呉「8bit隊もなめられたもんだ。そうは思わんか? レア物なしの定番カセット…。こっちがいっき起こすぞコラァ。」 のぶお「胸ぐら掴まないでくださいっ。隊長キャラ変わった。」 呉「それでもあの「いっき」のカセットのイラスト。あの全てを許せてしまえるノホホ〜ンとしたタッチを思い浮かべると、何だがほのぼのした気分になれるんだよね〜。」 のぶお「何、目を細めてなごんでんですかっ。ったく疲れる人だ。」 呉「天下の8bit隊も活動が止まるうちに、すっかり世間の認識は低くなっているという危機感を持て。なっ、のぶお。全部オマエが四駆買ったのが悪い。」 のぶお「カンベンして下さいッスよ。コツコツ貯めて近いうちに8bit行きますから。」 呉「やっぱカセットにディスクカードだよ。それが古くはPCエンジンでCD媒体に、メガドラも追随して次世代機までCD一色。そしてプレステ2、ドルフィン、まぁ正式名称はゲームキューブに決定したが、ゲームがDVDだぞ、DVD。わかるか? 持ってるか? のぶお。」 のぶお「持ってますよ。あの下半身にクイッと食い込む…」 呉「オ、オマエそれ、び、B・V・Dちゃうけーっ」 のぶお「ギャグっすよぉ。ギャグ。関西人なら間にカマさないと。」 呉「いいや、わからんぞ。あんな辺境の地に住むオマエの事だ。DVD知らんかもしれん。」 のぶお「し、失礼な。ホンマ隊長は歩く侮辱罪だ。」 呉「まぁいい。次は驚くべきメールだぞ。心して読め。」
のぶお「た、隊長。これは…。」 呉「俺も正直びっくらこいた。次の8bitは「四国篇」の予定だったが、鳥取も捨てがたいとは思わんか? 当初まぁ四国は島国だ。であるからして島の外にカセットが出ず、レア物がわんさか眠る黄金の国ジパング的な妄想を捨てきれんでおったが、このメールを見るとだなぁ、鳥取は鳥取で北国だ。冬はここより厳しいだろう。そういう北国の雪の厳しさが活発な中古売買に足止めを喰わしてだなぁ、意外とファミカセがバンバン眠っている土地という仮説もでてくるわけだ。本州もあなどれん。オマエもそう思うだろう。なぁ、オヒョイ。」 のぶお「誰がオヒョイっすかっ!!」(大激怒) 呉「ん〜。じゃあ西遊記で人間に変身できる白馬の役の人。」 のぶお「てんで訳わかんないッスよ。」(大困惑) 呉「そういう訳で鳥取も念頭に置いて明日からの生活をエンジョイしてくれ。じゃっ。」 夜走るオープンカーは最高だ。ターボメーターつきっぱなしで帰る私。バックミラーではコンビニの前で固まったままののぶお。鳥取か、四国か、次の行き先を決められぬまま、今回もつづくのであった。 |
完