8bit NOW 夏愚行篇


第一章「作戦会議にてスパークせよの巻

 

春から夏へと季節は移り変わる。春からこっち、時間はマッハのスピードで過ぎ去っていった。

夏には以前からのぶおと打ち合わせていた”西篇”が控えている。7月中旬から我々は会社が終われば具体的な西行きのルートを綿密に相談しあった。そんな時のぶおはまるで

雪が降って庭駆け回る犬状態”で、真から嬉しそうであった。

独り者は気楽でいい。俺なんか嫁さんに1日もらうのがどれだけ大変なことか…。

ここで時間軸は我が家へと飛ぶ。

隊長「茶碗…ふこか…。」(おもむろに笑顔)

嫁「な、なによ!気持ちわるいなぁ。」

隊長「あのさぁ、俺って会社でいつも残業してるやんか…。」

嫁「あたりまえやん。」(アッサリ)

隊長「うん。そうやな。あたりまえだ。」

嫁「一体何が言いたいん?立ってるならこれ拭いて。」

俺は布巾を持たされ茶碗を拭きはじめた。タダ働きで終わってなるものか。

隊長「あんなぁ。こうなったら腹わって話すわ。8月の3…。」

嫁「アカン!」(最後まで聞いてない!

隊長「お、おい。最後まで聞けいや。」

嫁「どうせのぶおと(嫁さんいつからか呼び捨て!)ゲーム買いに行くんやろ。ゲーム機5台も6台も持っとって、実家の裏の”タッくん”に全部あげたらええやん。」(注 ”タッくん”小3)

隊長「アホいうな。そんな簡単にやれるもんちゃう。」

嫁「あんたこの前行ったとこやんか!!

隊長「この前って4ケ月も前やないか!

嫁「なんでそんなに地声が大きいん?」

隊長「話そらすなや。まぁ落ち着いて話しよ。」

嫁「3日いうたら日曜日やんか。休みの日ぐらい子供つれてジャスコとか行こう思わへんの?」

ジャスコ…。昔、〜ジャスコで万引き〜っていうひどい替え歌があったなぁ。なんで日本中であの替え歌流行ったんやろう。姫路では続いて〜ダイエーで食い逃げ〜やったけど地域で違うんだよなぁ。広島の子に聞いたら広島では〜コープで立ちション〜らしくて爆笑したもんなぁ。地域に密着した…

嫁「あんたまた人の話きいてへんやろ。」

隊長「ち、ちゃんと聞いてるがな。ジャスコやろ。」(断片を拾っての会話!)

嫁「ジャスコ行ったらやな。来てるお客さんみんなお父さんがカート押してるで。ウチだけや。母親だけなのは。」

隊長「ホンマにみんながみんななんか!!

嫁「だからなんでそんなに地声が大きいん?子供起きるやんか。」

隊長「そんな、来てるお客さんみんながみんなお父さんが荷物持ってるんか?大ゲサすぎる。」

嫁「2階の御主人も休みの日は、絶対午前中駐車場には車ないもん。絶対家族でレジャー行ってるんやわ。」

隊長「聞いたんかいな。日曜出勤かもしれへんやんか。」

嫁「アンタ今心の中で、結婚せんでよかった思ってるやろ。」

隊長「なんで話がそっち飛ぶねん。あのな。」

嫁「なによ。」

隊長「8月の3日にな。赤穂でフリーマーケットあるねん。」

嫁「なにそれ?」

隊長「普段はやってないんや。路上でシロウトさんが物を売るんや。そりゃ普通のゲーム屋やったら潰れへん限りずっとそこにあるから急いで行かへんよ。頼んでるのはこういう訳なんや。」

嫁「…。」

隊長「なっ。来週はジャスコでもどこでも連れて行くから。」

嫁「ひとつ条件がある。」

隊長「な、なに?」

嫁「7時半までに帰ってこなかったらチェーンやで。

隊長「チェーン!」(驚愕)

県住にはカギとチェーンの2つがある。カギならば俺も合鍵があるので入れるがチェーンをされた場合外からドアを開けることは不可能だ。車で寝なければならなくなる。チェーンとは嫁さんの最後の切り札。それは水戸黄門の印篭のようなもので俺はただひれ伏すしかなかった。

隊長「わ、わかった。7時半な。ちゃんと帰ってくるから。約束ね。」

隊長「のぶおよ…。1日を有意義に使おうな。」

のぶお「もちろんっすよ。毎日一生懸命働いてるんですから、たまには戦士の休息っすよ。」

隊長「戦士の休息か…。ええこというなぁ。オマエ。1回嫁さんに言うてくれ。」

のぶお「???」