8bit NOW 夏愚行篇


第十一章「働け!稼げ!買え!そしてスパークせよの巻

 

岡山から車を飛ばして一路赤穂へ。

時計は5時少し前。赤穂でのフリーマーケット開催時刻は6時からである。のぶお隊員がバイパス代を赤穂のソフト購入代にまわそう。と提案し結局下の道で車を走らせることになった。

しかし夕方である。道路は渋滞し、車は思うようになかなか先には進めなかった。5時15分くらいまでは2人も余裕の顔つきであったが、5時半頃になると

口数半減状態。であった。

そこで赤穂までの渋滞イライラドライブを省略するかわりに千葉県方面司令官”H軍曹”のレポートを御紹介しよう。感動のレポートは夏篇のラストを飾るのにふさわしい!


 

先日の土曜日に呉さんとのぶおさんの真似をして、南房総を ぐるっとまわって来ましたが、なかなか呉さん達のようにショップは見つけられませんでした。

何本かのソフトは入手したのですが、話としては面白くないので今回は、一ヶ月前に遭遇した店の話をいたします。

**** 一ヶ月前 ****

もう知っているショップは、ほとんどチェックしてしまった自分は外部からの情報を得るため、勤務先のその手の人から情報を聞いてみると、なんと!「茂原(車で片道40分くらい)駅の前に、古本屋があって、ファミコンも売ってたよ。店の扉にも「ファミコン」って書いてあったと思うよ」との情報を入手した。早速、作戦開始です。

自分の勤務先には「ノー残業デー」なるものがあり、その日はだれの目も気にせずに帰れる為、その日を決行の時としました。

車(私も日産マーチなんです)を飛ばし、茂原市へ…

茂原駅前についたら、次は問題の古本屋であるが、そこには2軒の古本屋が… どちらの古本屋にも「ファミコン」の文字はなかった。ガセネタだろうか? いいや、他の友人からも情報を得てウラをとってあるので、たしかに中古ファミコンを置いている店があるはずである。

その古本屋の隣に目をやるとレンタルビデオ店が… レンタルビデオを借りに来たわけではないのですが、なんとその店の窓に

「ファミコン」の文字が!!

多少、情報が不正確であったにせよ、足早に入店、レジ下のガラスケースにホコリだらけのファミコンソフトを発見しました。

その数、約40本

そこには前々から欲しかった「スーパーアラビアン」の姿も(※呉 笑)あるじゃあございませんか、

しかも箱付き(血圧上昇)

店内は自分と同年代くらいの店員しかいなかった為、ガラスケースにかぶりついて品定めをしました。

おや? 気づいたことがあります。値段が結構高い(800円〜3,000円くらい)ようです。

もしかしたらマニアを対象とした店だったかー(愕然)

しかし、スーパーアラビアンを目前にしているため、値段には妥協し、アラビアンを含む5本くらいのソフトを指名して、ダメもとで、「あの〜このファミコンの値段は、金額のとおりですよね?」と日本語としては少しおかしな表現で店員に聞いてみると…

店員「いや〜これ、古いゲームなんで、そーですねー1本100円くらいでいいですよ。」

”言ってみるもんだ”と、胸は躍りました。

自分「それじゃあ、これと、これと、これと、」さらにソフトを追加し、総計11本。

自分「これでいくらですか?」

店員「うーん…(暗算中)」

”まあ、せいぜい2,000円、高くて3,000円かな?”

店員「じゃあ…500円で…」

なに!!!

自分「そっそれじゃあ、これと、これと、これと、」

少々興奮気味にソフトを追加。総計16本。

自分「これで、いくらにしていただけます?」

店員「うーん…(再計算)」

今回は計算時間が長い。

店員「そーですねー 全部で16本ですからねー」

あまりにも返事が返ってくるのが遅かったため、その時自分は気づきました、これは計算中ではなく”自分がマニアだということをカンづかれて、値をつりあげられてしまうのでは…”

店員「それじゃあ…」

自分「……」

店員「600円で…よろしいですか?」

よろしいも、よろしくないも 狂喜乱舞!

さらに

店員「あのこれ、僕もやったんですけど、面白かったんでサービスしときますね」

と、ファミコンジャンプを1本

自分「ありがとうございます、すいませんですねー、無理言っちゃって」

振り返って見れば、自分は何も無理は言ってなかったような… 自分が1,000円札を差し出し、店員さんがレジを打つ、

チーン ガシャガシャ

そのとき店員さんが  「アチャー」

店員「すみません、100円玉のお釣りがなくなりそうなんで500円でいいですよ」

なんと!「スーパーアラビアン」&「リーズナブル」そして「1本おまけ」加えて「値引き」とは!

なんと良心的な店なんでしょう。はっきりいって、こちらが申し訳ないと思ってしまうほどの店員さんでした。

ファミコンジャンプは自分のセンスからズレてるけど、あなたのお勧めなら是非やらせていただきます、いえ、やらせてください。 店員さん!(心は土下座)

 …というのが、約一ヶ月に訪れたショップの内容でした。今にして思えば、なぜ、お釣り500円を差し出されたときに、「あっそれじゃあ、お釣りはとっておいてください」の一言が言えなかったのだろうと後悔しております。

長いメールになってしまいましたが、ファミコン関係では最近の重大事件でした。 

呉さんは、所有しているソフトの箱と説明書付きが、安価で売られていた場合、手を出しますか?

呉「出します(笑)。」

ホームページ楽しみにしております。奥さんとの話が好きです、なんだかんだ言っても奥さんとの仲は良さそうですが、どうでしょうか?


呉「仲はいいのですが、ケンカが多くて…(泣)”我が妻との闘争”は御存知ですか?」


”フリマの達人”名誉隊員Uさん。広島の燃える闘魂”Y大佐”に続いて、千葉の暴れ馬”H軍曹”の登場にますますFC魂もえさかる8bit隊であった。そこで私は決意した。巻末にその決意を表明する。


さて、何度も信号にひっかかりながら時間は5時50分。車はようやく赤穂市内に入った。

呉「おーい。おいおいおい。もう始まってるよー。」

のぶお「そ。そんな!まだ6時前っすよ。あそこで隊長がローソン入ってチョコ買うからっすよー。」

呉「そんなこと言うないやー。たった3分やんけ。」

もめるな。仲間われはよせ。そんなことどうこう言っても

あとのフェスティボー!

である。

呉「とりあえず駐車場を捜そう。うわー。渋滞はこのせいだったのか。」

 

 河原ではバンドのライブ演奏が…。

 

やっとの事で車をとめると足早にフリマ会場へと急いだ。

のぶお「隊長。これはフリマというより地元の祭りってカンジですね。」

呉「そうだなぁ。出店数50軒!と広告にあったがFCはあるんだろうか…。」

道路の両わきにならぶ出店者たち。内容は古着が多くオモチャもあったがそれは

ヒーロー物の合体ロボット(もちろん部品欠け。100円均一!)

などであった。(これはこれで私は欲しかったのだが…。)

のぶお「隊長。最後の最後でコケましたね。コーナーになりませんね。」

隊長「そだね。岡山で結構収穫あったから前半で引っ張るよ(笑)」

とその時である。店のはじに陣取る素人らしからぬ品ぞろえ。

 

 

呉「うわぁ。怪しそうなプラモがいっぱい!」

のぶお「ヤマトとか戦車とか統一感ないっすけど面白いっすね。」

呉「あれソフトか?」(小声)

のぶお「…!?」

なんと。そこには箱付きのファミコンソフト4本がガメラのプラモの影に隠れて我々にSOS信号を送っているではないか!

呉「オ、オイ。これモノホンのファミトレだよ!」

のぶお「死語!!」(爆笑)

呉「スイマセン。これ取っていいですか?」

店「ええよ。」

年のころ60前。目の横のシワが多いところを見ると笑顔を絶やさぬ優しい人であると感じた。

呉「の、のぶお。これ全部ファミトレソフトだ。」

のぶお「ほ、本当だ。オモチャ屋から流れてそのままってカンジっすね。」

箱は少し色褪せて、角にはキズもあって決して美品とは言えないがまぎれもなくファミトレ箱付きである。長いあいだ我々がソフトに見入っていたので、オヤジさんの方から声をかけてきた。

店「今日はお祭りだから1本1000円で持って帰っていいよ。

呉・のぶお「(先手を取られた! 心の声)」

確かに箱付き。中古品ではなく新品のままここに流れ着いたソフトであることには違いないが1000円は

ボリすぎだろうよ。

”祭りだから”なんて全然関係ないではないか。そりゃそっちの都合だ。ウチの嫁さんもビックリの理論である。

呉「わかった。4本買うよ。」

のぶお「た、隊長!!」

私はオヤジに悟られぬようにのぶおのわき腹を小突いた。

呉「はい。4000円。」

店「どうもありがとね。」

呉「ちょっと待って。これのセットのトレーナーは?」

店「は???」

呉「ほら。箱の裏みてよ。子供がテレビの前でシートをひいて遊んでるでしょ。普通ソフトとセットだよ。」

店「シート?シートはないかなぁ。」

オヤジは4000円を持ったまま困惑の表情である。

呉「あーあ。せっかく4000円もふんぱつしたのにシートがなかったら遊べないよ。シート捜してよ。」

金をにぎったオヤジはせっかくさばけそうなソフトを突っ返されそうな気配を感じ儲けよりも商品が金になることを選んだ。

店「シートは置いてないから…、そうだなぁ。じゃあ1本300円でいいよ。」

この時の我々の顔は

必要以上に無表情

であった(笑)。

 


感動のファイナル