8bit
NOW「隊長の回想」
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「新技術の興奮」 98年11月にセガからのニューハードである「ドリームキャスト」が発売される。 ゲームショップ・コンビニでは本体と同時発売の強力ソフト「バーチャ3」「セガラリー2」と合わせて予約販売を開始。クリスマス商戦より一歩早く勝負に打って出た。 思い起こせば10数年前、ファミコン以前の原始時代。セガから家庭用ゲーム機「SG-1000」が発売された。(先行するハードは敗北の憂き目にあっている。大丈夫か?セガ。) 従来の家庭用ゲーム機といえば、単純なブロック崩しや、テニス・ピンポン(今、言わせてもらえれば、全部内容一緒じゃん!)など、本体にコントローラーが固定されていてカセットという概念は当然なく、本体にセットされた5〜6本のゲームが全てであった。 そんな中、アタリや他にもいろいろあったが、セガのマシンは「ゲームセンターの興奮を家庭に」といった、しっかりしたコンセプトを持ち、子供心にも「何かやってくれそうだ」という期待感を抱かせるマシンであった。それとほぼ同時に任天堂から”ファミコン”が発売。 オモチャ屋でデモ画面を見た時の興奮は今でも忘れない。「ドンキーコングそのものだ…。」 それは、サターンでバーチャ2、プレステで鉄拳2が動くのを見る事と同等、またはそれ以上の感動があった。本当に”ゲーセンのまんま”であった。キャラクタースプライトに色を持てるファミコンは他機種を圧倒した。 一度ファミコンの画面を見てしまったらセガのSG-1000の1色キャラクターは「うんこ」であった。 子供心というのは新しい技術に心をときめかせる。 思い出すものから書けば「バンゲリングベイ」の50画面分のマップ! この50画面分のマップは子供達の話題を独占であった(笑)。単純にテレビを50台用意して積み上げる想像をしては、ハドソンの技術力に感嘆した。「テレビ50個ぶんの面積をヘリが飛び回るんだ…。」 更に我々をチビらせた技術。それはファミコンのコントローラーの2プレイヤー用についているマイクで「ハドソン!」と叫ぶと援軍がやってくるのだ。 この背筋を突き抜けるような感動(笑)。 「本当なのか???」「本当ならとんでもないことだ」実際マイクをつかって「ハドソン!」と叫ぶと 「ホントに来たよ(笑)」 しかし、その後叫ぶ言葉が「ハドソン」でも「岡田!」でも援軍が来ることが解り「これは洗脳だ。」騒動が仲間内で巻き起こり、以降ハドソンの新技術には少々の胡散臭さを持つに至った。 只のゲームではない新技術を利用したゲーム。他にはナッツ&ミルクの「自作面作成機能」があった。この言葉を目にしたとき。瞬間に 「なら、このゲーム。一生モンじゃん!!!」(鼻の穴拡大) と思い、そのままオモチャ屋に直行したのだが、それは1ヶ月で底の見える世界であった(笑)。 あとドラクエの”AI”という言葉の響きにも感動の渦が巻き起こり 「ゲームも自分でモノを考える世の中になったか…。」と、 目を細めて感慨に耽ったものだが今考えればファミコンのやる事だ(笑) そんな中、歴史的順番はいいかげんなまま話を進めるが、セガのSG-1000がバージョンアップして「マーク3」になった。こいつの性能がこれまたファミコンを凌駕するスペックを持ち、当時のアーケードを沸かせた「スペースハリヤー」や「アフターバーナー」を1メガカセットを使ってバンバン市場に投入してきた。 そうしてマーク3の音の機能を更にアップさせる「FM音源パック」の発売。このパックから流れるFM6重和音が、すこぶるいい音色であった。 「臨場感が違う」「FM音源でなければゲームでない。」 まで話が飛んだ。実際、あのパックの音色の美しさは今でも忘れられない。 両巨頭がやり合っているうちに、NECから”PC-エンジン”が登場する。 予備知識もなくおもちゃ屋に寄った時流れるデモを見てしまった”Theカンフー”(笑) 画面の1/4を覆い尽くすキャラ。デカキャラがチラついていたファミコンに対するイヤミのようなゲームであった。 「チラつかない!」 この新ハードの特性は子供心をガッチリ掴んだ(笑)。 限界に達していたファミコンの後期シューティングでは、チラつきは隠しきれなかった。話題の中心は完全にPC-エンジンに移行した。 その後もハード戦争は激化。セガからは新機種「メガドライブ」を発表。そのスペックには「背景画面が2面」と書かれていた。 「PC-エンジンより背景が1枚多い!!」我々はチビリそうなほど震撼した。 メガドラの得意技は1枚多い背景画面に変形をかけた、ラスタースクロール。タイトル出現時や、ゆらめく炎の表現にその力を発揮した。 「やはり時代は背景画面が2枚!」が通ゲーマーのキーワードとなった。 そうこうしている間に本家”任天堂”はスーパーファミコンの販売を発表。 雑誌はスーファミの特集記事で埋まった。この機械のウリは”スプライト・背景画面の回転拡大縮小”であった。オマケに背景画面は4枚!! デモ画面の「F-ZERO」「パイロットウィングス」の画面はその特性を見事に活かしゲーマーの目をくぎ付けにさせた。 圧倒的なハードのハイスペック。 速攻で「回転拡大縮小がトレンディー」となった(笑)。 この性能のインパクトは凄まじく、ハードにその機能を持たないメガドラは、時代の波に遅れまいと、ソフト「フェリオス」でソフト的に疑似拡大縮小を行ったがそれは逆にメガドラの限界を世間に公表しただけのものに終わった。 ファイナルファンタジーではマップにパースがつき、他機種のロープレ表現を大きくリードしていった。そんな中PC-エンジンは改良機「スーパーグラフィックス」を発表。 このマシンも「背景画面が2枚」であった。更にPC-エンジンは使える色数が512色。対するメガドラは64色。ちなみにスーファミで256色。 「勝利を収めるのはスーパーグラフィックスか?」 大枚はたいて購入したが、対応ソフトは10本程で終わり、夢は見事に散った(笑)。 その後NECはスーパーグラフィックスを見切り、CD-ROM一体型のDUOを展開したがこの時なぜスーパーグラフィックスのスペックをDUOに移さなかったか?もし移していればPC-エンジンの寿命は確実に2年は延びたと思われる。 スーファミの独壇場であった回転拡大縮小技術を他が黙って見ている訳がなかった。メガドライブに装着するハイパーアタッチメント”メガ-CD”の登場だ。 こいつのスペックがまた通を震え上がらせる性能を持ち、まずメガ-CD本体にもCPUを積み(メガ-CDのCPU、メガドラ本体のCPU-68000、本体の音楽制御CPU-Z80)合計3個の頭脳を持つに至った。更にメガドライバーを狂喜乱舞させた回転拡大縮小機能の待望の搭載。 更にトドメとして背景画面を別々に制御する”2軸回転拡大縮小!!” この記事を本屋で読んだ時は、あまりのハイスペックに鼻水を吹き出し、もう少しで立ち読み中のメガドライブマガジンを買い取らなければならないところであった。 関係者のインタビューを念入りに読む。 「この2軸回転拡大縮小機能とツインCPUを使えば”パワードリフト”の移植も楽に可能です。」 発売日にゲットしたのはいうまでもない(笑)。 しかし、最後まで”パワードリフト”は移植できなかった(爆)。 担当者はウソ付きだ! 2軸回転拡大縮小を効果的に使用したのは、唯一「ソニックCD」だけではなかったか? 使い込めばわかることだが、処理速度は上がったとしても色数は依然64色のままであり、同じタイトルが移植されるPC-エンジンの方が発色が良く、 「メガドラは本当に16bitかよ!」と怒りの声も上がらないわけではなかった。 3強の時代も成熟を迎え、時代は新しいなにかを待っていた。そんな空気の中、先陣をきって新風を巻き起こしたのがパナソニックの”3DO”である。 新技術「ポリゴン」を引っ提げて。 3DOがポリゴンとの初対面ではないが、カセットにFXチップを搭載したスーファミカセット「スターフォックス」の経験から「次のトレンディはポリゴン」に決まっていた。 更に3DOはフルカラー表示(1600万色)が可能であった。テレビゲームも写真やテレビ並の画像出力が当たり前の時代がやってきたのだ。 「とりあえずフルカラーとポリゴンはデッドライン。問題はプラスアルファだ。」 次世代機を名乗るのなら、上記2点は必要条件であった。 世間は思った程3DOには飛びつかなかった。5万以上もしたし魅力的なソフトが揃わなかったせいもある。日本人は洋ゲーにはあまり馴染みがない。単体でフォトCDを再生でき、オプションの追加でビデオCDも再生できたが、ビデオCDも時代遅れのバージョン1.0止まり。 国内からのゲームソフトは”ゲーム機”というよりパソコンのソフト”ディレクター”でつくったカンジのソフトが多く、性能を活かしきっていたのはむしろ洋ゲーの方であった。 ポリゴンが出るとはいっても非力なもので、中途半端な性能と後から続くメーカーへの反省材料を提示した結果に終わった。 巻き返しを図り、NECはPC-FXを市場に投入。 ポリゴンより何よりターゲットを絞りすぎるくらい絞り込み(笑) アニメのモーション再生を特化したマシンを開発した。 しかし時代は今ポリゴン。その白亜のミニタワースタイルはパソコンを意識し独自な雰囲気を持つマシンであったが、全ゲームユーザーの心を捉えるまでには至らなかった。 そうしてプレステとサターンの登場だ。先行したハードの敗因を検証し世界のソニーとアーケードの雄セガが真っ向からぶつかった。プレステはハッキリと割り切った。 背景画面のないゲームマシンを開発したのだ。 スプライトも存在しない。そのかわり当時充分すぎるくらいのポリゴン表示が可能なマシンを選択した。 これが功を奏したのだが…。 対するセガは次世代機らしくポリゴン・フルカラーをクリア。しかしゲーム屋の悲しい性。 背景画面・スプライトを継承した。確かにシューティングや格闘物には威力を発揮したがその性能を入れたおかげでポリゴン表示がおろそかになったことも否めない。 結果、次世代機レースには敗北を喫した。 64は我が道を行き(笑)シーンは今32bit機の上を行くまでになった。 プレステ2の発表も囁かれる今、ポリゴン性能を強化したドリームキャストは勝利することができるのか? それともゲームの世界はポリゴン以上の心躍る技術を見せてはくれないのか? 振動パックやネット対戦など二の次だ。まだその全貌を全て見せてはいないだろうがドリームキャストには頑張ってほしい。 先立つ問題はソフト込みの5万円というお金を、 いかにして嫁さんからひねり出すかだ(泣)。 |
完
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「隊長の回想」補遺(98.10.20執筆) このような回想を書いたもんだから夢の中まで思い出が出てきてしまった。 昔はハードや意欲的なソフトが出る度に新機能に心躍らせたものだがもうこれ以上革新的な技術というのは出てこないものなのであろうか? 暴言を承知で言わせてもらえれば(※私はセガファン)ドリームキャストは単にポリゴンとクロック数を強化したマシンにしか映らない。もう技術は頭打ちなのか?何でもよいのだ。目玉が欲しいのだ。 例えばグローシェーディング(笑) セガサターンのバーチャ2熱が一段落し、セガはファイティングバイパーズの製作を発表した。その開発インタビューでしきりに力説されたのがグローシェーディングだ。 カクカクのポリゴンに丸みを持たせて自然な影までつけてしまうというのだ。 「サターンのハニーのバストはポリゴンでも丸い!」 こんなんでいいのだ(笑)。 結局サターンのバイパーズは不満の残る出来であったが夢は持たせてくれた。夢が欲しかっただけなのだ。 昔、PC-エンジンとメガ-CDを両方再生できて、なおかつLDまでみれるというレーザーアクティブというマシンがあった。 このマシンはCD-ROM再生だけでなく、このマシン独自の規格”LD-ROM”の再生がウリであった。期待するではないか。CDとLDを並べても大きさは歴然だ。 「この大きなディスクにゲームのプログラムがいっぱいつまっているんだ!」 と考えるのは当然のことだろう。追い打ちをかけるような開発スタッフのインタビュー。 「LD-ROMを使えば容量不足が解消されます、単純にドラクエの100倍は入ります。」 よく引きあいに出される”ドラクエの何倍”という消費者を躍らせる表現。 しかし内容はドラクエの100倍はヘボイ(笑) メガ-CDもたくさんの夢を見させてくれた。 ゲームアーツの渾身の力作「シルフィード」。こいつのウリはポリゴン表示もさることながらある面ではフラクタル理論を応用しているというのだ! ふ、フラクタル理論!(勃起) そういう語句には敏感に反応してしまう。見てみればただの背景ムービーであったが業界初!とか●●システム搭載!みたいなもんがドリキャスに欲しいのだ。地味なんだよドリキャス! ポリゴンの更に先のゲーム的表現。それは私なんかの頭では想像もできない。 ■ファジイ機能搭載!(その理論自体がファジイだ) ■アインシュタイン理論を応用!!(メッチャ胡散臭い(笑) ■ヒューマンコントローラー完成! ※コントローラが体温を関知して、その日のプレイヤーに最適のBGMを選択します。疲れていればクラッシック調、元気な日にはハードロック調のBGM。DVD-ROMの大容量が実現!! (ドクターキャッツポーみたいだ 笑) ■ガリレオシステム!!(説明できるのか?) 新しい理論、新技術は10年にひとりくらいの天才が出てこなければ会えないものなのであろうか。 |
完