初夏”近所”編
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ある晴れた5月の午後…。 8bit NOW隊は「新作ゲームでもチェックしにいこう」ということで意見が一致し昼休みに車を飛ばした。私にあぶく銭が入った為である。(※競馬で勝ったのではない。トホホ…) 新作情報をチェックしていないので最近のソフトの動向はわからない。それより新作ソフトなど何年ぶりに買うことか。 の「隊長が新作を買うってめずらしいですね。」 隊長「そうだな。今日みたいに臨時収入でもなければ絶対に買わないからなぁ。」 店内はクーラーのよく効いた天井の高いつくりで、次世代機中心の販売方針は我々のフィールド外である。ナウい店は2人に似合わない。店の奥では新作ゲームのデモムービーが流れている。平日の昼なので店内には客も少なく、ゆったりと見る事ができた。 隊長「さて、どれを買うかな。」 毎月のように発売される新作ソフトの数それらを一つ一つ眺めていると店の奥から の「た、隊長!!こっちきてください。」 のぶおが叫ぶ!顔色がおかしい。 隊長「どうした。のぶお。血相変えて。」 の「これを見てください。」 目の錯覚か?!今風の店に並んだファミコンソフト。現場はすでに何本かが抜かれて棚はところどころ歯抜けになっていた。 隊長「し、しまったぁ!」(* トヨエツ金田一風) うかつであった。姫路にこれだけ隠れたファミコンソフトが眠っていようとは… の「ソフトは神戸にしかない。という固定観念に縛られていましたね。」 隊長「心は姫路にあらず…。だったなぁ。」 まさしく’灯台もと暗し’である。新品のプレステ・サターンでうまっていたはずの棚には約20本くらい…、まるでイナゴの大量発生のように陳列されている。 3DCGで描かれた次世代機ソフトのジャケットの中にあって、おそろしい程に浮きまくっている丸裸のファミコンソフトは時代錯誤の完全体。まさに”突然変異”という言葉がふさわしかった。 居心地の悪そうなファミコンソフト達の「はやく助けてくれ」といった叫びが今にも聞こえてきそうである。 のぶおは丸裸のファミコンソフトを敵に奪われないようにしっかりと胸に抱えたまま買う決断ができずにいた。家に同じソフトがあったような気がする。というのである。ダブリは痛い。が、買いそびれた悔しさもつらい。 の「隊長。”高橋名人の冒険島2”。300円なんですが…。どうしましょう。」 …。 隊長「いっとけ。」 の「(爆笑)」 |
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結局、のぶおは1本、私は6本購入した。レジの女の子が計算する。 レジ「2300円です。」 隊長「えーっ。」 のぶおのソフトが300円だったので、てっきり300円均一かと思っていたが値札をよく見ると400円や、500円のソフトがまじっていた。結構痛かった。予想外である。 の「隊長…。もう少し足せば新品買えましたね…。」 隊長「だまらっしゃい!!のぶおよ。’ところてん’を知っているか。」 の「は?あの食べる’ところてん’ですか?」 隊長「そうだ。ところてんは先に入れたものから出ていく。新品はまだ中古に流れる。しかし、この店でファミコンに会うのは、もう最後かもしれない。」 の「先に出たものから食え。こういうことですね。」 ※ 帰りの車中、我々の車とすれ違う方は不気味な想いをされることだろう。ホクホク気分に満たされた2人は、満面の笑みを浮かべて帰りの車を走らせる。 運転席と助手席にニタニタ声もなく笑う男2人。シチュエーションしだいでは職務質問もされかねない不気味さだ。 この楽しさを文章で伝えるのはムツカシイ。イメージしやすいようにデジカメを使用してみたりと、未だ試行錯誤中である。 それぞれの世界にはそれぞれの楽しみがある。例えば盆栽の世界。私にはまったく興味のないことだが、説明する側の情熱が伝われば、1つくらいは「おう」と、心にひっかかるものがあるかもしれない。 ファミコンを見つけた→買った→ヨカッタのような自己満ページにならないよう熱い男のエナジーを伝道する為、8bit NOWは続いていくだろう。 夏には 8bit NOW西へ「姫路〜岡山〜福山 夏・愚行編」を予定しております。 こう御期待。 |
8bit NOW 〜初夏 近所編〜 完