〜ドキュメント〜

「オフレコにて候」
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会社が終わった後、のぶお隊員と帰宅時刻がずれた私はヒマを持て余していたこともあり(はよ帰ったれや!)ピンでゲームショップめぐりをすることに決めた。 こういう日には馴染みの店がよい。 呉「まいど〜」 店長「あっ、呉さん。いらっしゃい。」 その時は丁度店内に客が少なかったこともあり、話相手のほしかった店長は私を事務室に招き入れた。 呉「店長。どうです最近?」 店長「う〜ん。実はね呉さん。今中古コミックに力入れてるのよ。」 呉「ええーっ。ゲームの方縮小しちゃうんですか?」 店長「いやいや。縮小じゃなくて中古ゲームがまだなんとか上向きだから今のうちに別のことに手をのばすわけよ。それに利益率もいいわけ。」 私はさしだされた缶コーヒーに手を付ける。事務室は買い取られたゲームの山である。両脇をゲームに囲まれた空間は妙に心地よかった(笑)。 呉「やっぱり○ニーさんはキツイっすか?」 店長「きついねぇ。だって返品きかないもの。読み間違えたら大変(笑)。」 呉「今は1社が独占してしまう商法が多いですね。○ル・ゲイツさんとか。」 店長「そうそう。これならまだ○天さんの方がよかったわ(笑)。当時は○天さんも卸業者も小売店も笑えたもんね。今はもう。」 呉「The.○ストとかね(笑)。」 店長「(泣)ホント。泣かしてくれるわけよ。」 呉「それはそうと、古いファミコンソフトの調子は?」 店長「あっ!ありがとうございます。呉さんのアドバイスではじめたんですよね。正直やる前は半信半疑やったわけなんですけど意外とよくまわるんですわ。」 呉「でしょう!」(自信満々) 店長「お客さんからも好評でアレは今後とも続けていくつもりです。」 呉「そうですか。でも最近中古ショップはトキメキ感が減りました。」 店長「ええっ。ウチもですか?」 呉「ええ。2〜3年前に比べれば格段と。」 店長「な、なんでですか?」 呉「一番の理由は店の没個性化です。綺麗な店内に並ぶプ○ステとサ○ーン。どの店に入ってもどこも似たり寄ったり。これならばわざわざ中古屋で買う必要はないわけですよ。ダ○エーでもト○ザラスでもどこでもいいんです!」 店長「…。(圧倒)」 呉「ではどうやって差別化を図るか?答えは一つ。中古屋の初心”中古道”ですよ。」 店長「と、言いますと?」(額に汗) 呉「なぜここまで中古屋に余力や活気がなくなったか?それは○ニーの**不可の態勢が店側に大きな負担を与えているからです。そして負担を減らすために一世代前のハードの買い取りを中止せざるをえなくなり、自然と店に並ぶソフトは次世代機一色に染まる。これが没個性化の原因です。店側もわかっていながら○ニーの新作を仕入れ続けなければやっていけないシビアな現状。これが中古屋に魅力がなくなってしまったすべてです。」 店長「…(唖然)。」 呉「昔は面白かった。FC,SFC,PC,MD,3DO,NEO-GEO…。ウインドウショッピングだけでワクワクしたもんです。宝の山を漁るようなね。それが今の中古屋にはない。どこもおんなじ。大企業の新作テーブルにあわせた、まるでレールの上を走っているみたいです。」 店長「だ、だからウチも呉さんが言ったようにファミコンとか始めたじゃないですか。」 呉「ええ。でもまだ片手落ちです。」 店長「?」 呉「なんで”イーアルカンフー”と”ベースボール”が同じ480円なんですか!?」 店長「そ、それは均一セールの一環として…。」 呉「ベースボールやスーマリばかりダブついてるんじゃないですか?」 店長「(図星)」 呉「それは価格にメリハリがないからです!仮に客の手持ちが2000円あったとする。それなら欲しいソフト4本買ってそれで終りですよ。自然に人気のないソフトやタマ数の多いソフトはダブつく。これを480円と280円にわけて売る。そうしたらオツリが出そうな時客は買うんです。店側もお金になったほうがいいんでしょ。買い取りも50円と100円にわける。」 店長「スイマセン。あれは価格シールをいろいろ打つのが面倒で。確かにそのソフトが余っています。」 呉「値段にメリハリをつけることで余るソフトもさばいていくんですよ。」 店長「今度価格シールをつくらせておきます。あと古いソフトの買い取り知識のある若い奴がいないのも問題でして…。じゃあ聞きますが、呉さんはどうしたらいいと思いますか?」 呉「すぐMDとPCと3DOの買い取りを再開するんです!」 店長「ええーっ!」(仰天) 呉「没個性化の時代にあって他店に一歩リードしたいのならそれしかありません。店長に聞きますがジ○スコにMDソフトありますか?ト○ザラスにPCソフトありますか?ないです。しかし潜在ユーザーは確実に居る。ただソフトを置いている店がないだけで押し入れに入れざるをえない状況なのです。○ニーの新作に疲労困憊して消耗して。中古屋って一体なんなんでしょうね?」 店長「わかりました。」(開眼) 呉「(笑顔)」 店長「やってみましょう。試験的に。面白い。呉さんには負けましたよ。」 呉「でしょう?ここにしかないもの。ゲームを愛する心があれば客は店の情熱を受け取ってくれると私は信じたい!」 店長「早速、来週からリスト作りをやります。また価格なんか意見してくださいね。でも3DOは勘弁してね。(笑)」 呉「(笑。)じゃあまた来ます。ご馳走さまでした。」 店長「呉さん。今日は参考になったから、そこのケースの1本持って帰っていいですよ。」 呉「本当ですか?うーん。じゃあ、この”頭脳戦艦ガル”もらっていですか?」 店長「どうぞ。どうぞ。」 私はバイクにまたがり店を後にした。夜風がやけにすがすがしい。今日の会話は正論70%、希望30%であった(笑)。が、間違っていないと確信していた。 |
完
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