
バカペラ1のナンバーを中心としたライブレビューはこちら。
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◆バカペラ2レコーディング不定期日誌 ■99年某8月 それでも師はインターネット雑誌に「バカペラ」の業績を称えられたりと、未だバカペラの炎は消えずといったところなのだ。 小室ビートに飽き、バンドサウンドに飽き、女子アイドルサウンドにも飽きが来そうな世紀末。今、リスナーの向かうべき音楽は「バカペラ」である。 セカンドアルバムは一大ムーブメントを起こすくらいの気迫で制作しようと、私は夜中にこっそりと神に誓った。 まず私のコンセプトとして挙げたい新生バカペラサウンドのキーワード「ウォール・オブ・ヴォイス」について説明したい。その昔、名プロデューサーであるフィルスペクターは、ブ厚いエコーと、何重にも楽器の音を重ねる手法(音の壁[ウォール・オブ・サウンド])を確立した。 その手法は同時代のミュージシャンだけでなく世代を越え、かのビーチボーイズ、ビートルズ、日本では山下達郎、サザン、大滝泳一、佐野元春(SOME DAY)など世界中のミュージシャンに多大なる影響を与えた。 その衝撃的な音楽的手法を世紀末の今、私はバカペラの世界で再現し、再構築しようと無謀な挑戦を試みる次第である。 音の壁ならぬ、声の壁「ウォール・オブ・ヴォイス」の追求である。 それにはまず自宅の貧弱な録音機材からの全面的見直しを余儀なくされた。 まずマイク、そしてパソコンに取り込むための4チャンネルサウンドボード、ステレオリバーブ(高価なエコーマシンのようなもの。上手く聞こえる)厳選されたパーカッション(マラカス、鈴etc..) 見積もりを立てたら軽く20万を突破した。 しかし私はやらねばならぬ。新生バカペラサウンドの完成と、バカペラミュージックを心から待ってくれている心温かいリスナーのために。 私は声を大にして言いたい。 創造の為の金は惜しむな! こういうバカげた実験に20万も投資する姿をバカと受け止めるか、粋と受け止めるかはリスナーの感受性次第である。 テレビゲームなど「受け身」だけの娯楽の時代は既に力を無くした。 二十一世紀を生きるヤングメンは電脳の世界に羽ばたき「創造」することによって己を見出すであろう。そのためにはいかんせん金と機材がいる。 私はどうしても「ウォール・オブ・ヴォイス」をこの手で完成させたかった。 この時点でレコーディングする予定の曲は ●ニッセイガールズ ●FUN×6 ●オープニングバカペラ2 ●この木なんの木99 そしてアルバムには「ローン」も収録される予定だ。 単純に機材を高価にしただけで、私の頭の中に鳴り響く新生バカペラサウンドが具現できるのであろうか? 理想ではコーラスパートは更に厚みを増し、それは「声の壁」となってリスナーの耳に押し寄せる作品に仕上がるであろう。 この不定期日記を、いつリスナーに公表できるのか。できれば年内に成果を発表したいものだ。 ■99年9月某日 本屋にて「サウンドレコーディングマガジン」なる雑誌を購入。話されている内容が何一つわからない。ニフティの掲示板を利用し機材の購入計画を一歩推し進める。 ■99年9月某日 衝動的にマラカスを購入。楽器の弾けない私が出来ることといえば、感情の赴くままにかき鳴らすパーカッションだけ。何十分か振っているうちに新曲の構想が湧く。「みんなでバカペラ」という曲。これは完成すれば子供も楽しめる楽曲になることであろう。これでニューアルバムに提供できる曲は7曲になった。今回は一切の妥協をしない。気に入るまで何度もトライするつもりだ。 ■99年9月某日 マックピープルに私の「ローン」と静炉巌さんの「早く出て」の二曲。付録CD収録の企画が通った。快挙である。これはバカペラCD2の制作にも好影響だ。タイムリー。静炉巌さんの新曲も聴きたい。いったいどのような手でくるのだろうか…。 ■99年9月某日 佐野元春の新譜を毎日聴きまくり、ビートルズの「イエローサブマリンソングトラック」も出、ブートレグでは遂にビーチボーイズの「スマイル」セッションがアナウンスされた。私の思考は文章から徐々にバカペラ一色に染まりつつあった。やりたいことが出来る媒体。それが「ホームページ」なのだ。 ■99年9月某日 嫁に内緒で、とうとうマイクとエコーマシンを発注してしまった。機材。特に声を「録る」システムは格段に向上するハズである。理想の音像に近づくことができるのであろうか? 新曲の構想「絶対に売らん」も突如として湧く。新曲のアイデアだらけである。早くカタチにしなければならない。この熱きエナジーが冷めてしまわぬうちに…。 ■99年9月某日 機材が到着。取りあえず最初の段階は通過した。操作方法の習得はあるにしても一応音質は格段に向上するものと思われる。しばらくはマニュアルとの格闘になるそうだ。 ■99年9月某日 夜中こっそりと小声でリバーブのテスト。30分くらいいじってみる。素晴らしい性能。ボコーダー機能も5万円にしては上等な部類である。マイクも今まで貧弱な物を使用していたので音が全然違う。表現の幅は確実に広がった。世の中はブートレグブームである。今回のセッションを総てMP3で残し、ブートレグ専門レーベルであるシーオブチューンを模して「バカペラ2」セッションズと題し、希望者に配付してもよい。オーバーダビング前の姿やボツ・アウトテイク満載の。 ■99年9月某日 ビーチボーイズのロストアルバム「スマイル」には「火・水・風・土」をテーマにしたコンセプト組曲「ジ・エレメンツ」という壮大な計画があった。それに倣い私も「ジ・フラグメンツ」と題し、短かめの曲を組み合わせて小組曲形式をとってみたいと思う。〜絶対に売らん〜嫁恐怖症〜FUN×6〜この順で組み合わせてみようと思う。 ■99年9月某日 一日かけて新曲「FUN×6」のテストレコーディング。とりあえず完成。しかし頭に描くサウンドには程遠い。もう一度録り直すつもりである。 ■99年9月某日 あまり思うように仕上がらない「FUN×6」のレコーディングを一端棚上げし「ニッセイガールズ」にとりかかる。2テイク目で完成。これは予想外の仕上がりになった。コーラスが奇跡的に上手くいっている。 ■2001年1月某日 前回の音実験から既に一年が経過してしまっていた。ハーモニーマシンは導入したものの、マックのハードディスクの転送速度がネックとなり、同時演奏トラックは7〜8が限度。ここで表現の壁にブチ当たってしまった。そこで昨年からコツコツとお金を貯めて本日、マイクプリアンプとマルチエフェクターが到着。明日は待望の16トラックレコーダーが届くであろう。ものスゴイ金額である。必死に貯めた金である。バカ音楽にこれほどまでかけるのである。自分に感心する。先程少しイジってみたのだが、なにしろツマミ類が多すぎて何がなんだかわからない。今年はコイツらを使って少しずつバカペラ曲を発表していくのだ。投資金額は20万を軽く越えた。もう後戻りはできそうもない。 |