パープリンレコーディング日誌

6月某日

 8bit NOW京都篇のテーマソングをつくろう!と急に思い立つ。私には音楽の知識もバンド経験もない。楽器は除外した場合残るのはボーカル。そうだ。ハーモニーの曲をやろう。メインの後ろに3人のコーラス隊。これをテープにとってシングルの発売みたいにしてコーナーにしよう。前途は明るかった。

 

6月某日

 会社から帰宅してさっそく机に向かい作詞作業に入る。モトネタはビーチボーイズもカバーしたオールディーズ「バーバラ・アン」に決定。「バーバラ・アン」のパートを「パープリン」と置き換えるだけだ。あとはパープリンな内容を歌詞にするだけ。深夜2時頃完成

 

6月某日

 さぁ。あとは声入れだ。ドラムマシンを引っ張り出し、リズムを打ち込む。ボーカル入れの時、これをヘッドフォンで聴きながら唄うためだ。1分未満に収まる。WEBで流すには程よい長さだ。

 

6月某日

 県住の四畳半でレコーディングを開始した途端、嫁さんからクレームというより怒鳴り声。

「子供が昼寝から起きるやろがい!」

 小声で唄っても県住では意外と声は響くのであった。困った。仕方なく、さっきより小声で唄ってみる。

「ええかげんにせい!何やってるねん。」

 自宅でのレコーディング続行は不可能であると理解する。嫁さんが買い物に行ってる間にベースとなるパートだけレコーディングする。日曜日を費やす。

 

6月某日

 車でやればいい!思い付いたら速攻だ。夜中車を走らせ河原へ。車からテープレコーダーに電源をとる。耳にはヘッドフォンでドラムマシンのリズムトラックを聞きながらボーカル入れ。一端家に帰り、3パートを重ねてみる。なぜか不協和音。なんでだ。

 

6月某日

 再びコーラスパートを録りに深夜河原へ。河原に車を停めてヘッドフォンをし、マイクを持って目をつむり首をふる姿は、客観的にみて警察に通報されてもおかしくない絵だ。「あー」の3度上は「あぁー」だな。確認しつつレコーディング。家に帰りチェック。やはりどこかおかしい。仮にパーマンのコピーロボットを3体使って同時に唄っても同じ結果であろう。

 

6月某日

 タイトルが「パープリン」だから不協和音でもいいや。修正の続行を断念する。MTRからマックにサンプリングする。ステレオからモノラルにミックスダウン。完成して嬉しかったので嫁さんを呼んでヘッドフォンをさせて無理矢理聴かせる。嫁さん涙。

「お、オマエ。こんなもんで何泣いてるねん。」その事実に爆笑。

「あんたバンド経験も楽器経験もないんやろ?よう頑張ったなぁ。」

 ホームページを見せて、こんな反応は初めてであった。

 

6月某日

 ひとりアカペラの師匠。静炉巌さんに捧げるページを打ち終えてアップロード。

 

6月某日

 感想がメールで来だす。「良かった」「なんだありゃ」「続編は?」「自信がつきました」いろいろな反応。メールをみながら12インチミックスの制作に入る。