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弟子からの贈り物
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ホームページを立ち上げ、ネット生活を2年も過ぎると、普段の生活では絶対に知りあえないような人達と出会うことがある。 今、私にはネット上で知りあった最愛の弟子が二人いる。 別にエラそうに振る舞っている訳ではない。私のホームページを見てくれて 「それならイッチョおいらも」 と、思い立ってくれたらしい。これは私にとって一番嬉しい事だ。 私はただ少しだけアドバイスをしただけであって、本文は本人達の熱いエナジーの産物であり、別に「師匠!」らしいこともしていないのだが、そう呼んでくれていることから、その関係を冗談っぽく楽しみながら現在に至っている。 自分自身若い感性に押されないよう鞭打つ意味もあったし、ただ二年ほど先にオープンしただけのことであって、私の目から見ればお互いに毎日頑張る良きライバル達だ。 弟子の一人は、8bit NOWの初期から投稿をしてくれて盛り上げてくれたH軍曹「松匠」の濱田君である。 彼はいつかはやってくれると思っていた。 今ではファミコンや、特にガンダムのネタで安定した文章の冴えを見せて私も楽しみにしているページの一つだ。 そうしてもう一人が今回の主役「金杉克彦の館 in 発光」の金杉君だ。 彼は最初から熱かった。そのほとばしる情熱を持て余し、どこに向けていいのかわからないくらいのスパークしたメールを私に送ってきた。 そこには圧倒される程の情熱があった。彼もホームページに生き甲斐を見出したに違いない。 ヤル気と貪慾な吸収力は製作者として大切なことなのだ。 ※ そうしてある日郵便受けに届いていた一通の封筒。 「なんじゃコリャ?」 |

それは料金不足で我が家に届けられた封筒であった!
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差出人を見ると「金杉」と書いてある。 「あぁ、以前”受け取って欲しい物があるから住所を教えてください”って言ってたやつか。」 彼は持ち前の情熱から、一刻も早く渡したい衝動が勝ち、料金を確認せず投函したのであろう。 「一体何を受け取って欲しいというのだろう。」 ハサミで封を切ると、中から一通の手紙が出てきた。
「私の”心のうた”を、ぜひ受け取って下さい。」
力の込められた”えんぴつ書き”の文字が、勢いよく目に飛び込んできた。 封の奥を覗くと一枚のミニディスクが入っている。 |

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私がミニディスク持っていたから良かったものの、やはり彼の情熱は並大抵のものではない。 私が機械を持っている・持っていない以前に、私に自分の一番大切な音楽を聴かせたかったのであろう。丁寧にもラベルに自筆で「心のウタ」と書かれてある。 早速MDウォークマンを引っ張り出して、ディスクを入れてみる。 ”01曲 63:00” 私のミニディスクは確かにそう表示した。 呉「一曲で63分って、一体何をダビングしてるねん!」 オーケストラか?それとも自作の曲か?何にしても興味をそそられるディスクであった。 ミニディスクのプレイボタンを押す前に、一瞬、非現実的な怖い考えが頭をよぎる。 もし"延々一人でお話ししているディスク"だったらどうしよう。
いや、彼に限ってそんな事はない。 きっと素晴らしい音楽が詰め込まれているのだ。でも一曲63分の音楽ってどんな物がある? 私はプレイボタンの上に指を乗せたまま、しばらくじっと考え込んでいた。 「まぁ、何にしろとりあえず聴いてみるのが先だな。」 私がプレイボタンを押して流れてきた音とは一体? 皆さんもぜひ同じ体験を味わってほしい。 |
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いきなり流れ出すセリフと音楽! しばらく聴いていて気がついた。 「これはヒーロー物のレコード、それもソノシートらしき物からのダビングだ」 子供の頃はヒーローの主題歌レコードや、ペラペラと折り曲がる雑誌の付録についてきたレコード、”ソノシート”というものがあった。 今の音楽CDのように、演奏だけがクリアに収録されるものとは程遠い、主人公のセリフや怪人の声が、平気で曲の間奏や演奏にかぶって入っているレコードだ。 それがどうやらノンストップで63分続いているようであった。 「今の時代、逆にこれは貴重なモノなんじゃないだろうか?」 延々と続くヒーローのテーマソング。 「ライディーン」 「仮面ライダーX」 「コンバトラーV」 「イナズマン」 etc... 全部の曲の間奏には”ヒーローの寸劇”が入っていた。 「見事なコレクションだ! 金杉君は、物持ちがいいなぁ。」 感心しながら貴重な音源に耳を傾ける。中にはさすがに年代モノらしく、レコードの中にはマトモに再生できなくなった物も混じっていた。 |
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しばらく子供の頃を思いだし、懐かしさに浸っていた。 きっと金杉君は、このヒーロー達の歌を聴きながら、日々失っていくハズの童心を保ち、熱く無邪気にホームページの更新に励んでいるのだろう。 その時、封筒の中にまだ何か残っていることに気がついた。 「ん?」 先ほどの手紙の続きに視線を走らせる。
「自分の宝を、ぜひ受け取ってください!」
またしても”えんぴつ書き”の力強い筆跡だ。 封筒を押さえると、まだ中に何か入れられているようだ。 封筒を逆さに持って振ってみると、中から4枚のカードが床にこぼれ落ちた。 |
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数々のプロレスラーのカード達。
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プロレスラーのカードであることは理解できた。 しかし私はプロレスに詳しくないし第一テレビを観ていない。それでも”宝”というからには、”ブラックオズマ”や”ヨネ原人”という人達はレアなカードの部類に入るのだろう。 ラッシャー木村ぐらいは、なんとなく知っていた。 が、それでも財布に入れて持ち歩こう。という気持ちにはなれないショットであった。 この”猪突猛進”ぶりが、彼のいい持ち味だといえる。 せっかく金杉君が送ってくれた、貴重であろうお宝カード達。 |
しかし悪いが私にはその価値が全然ワカラン!(笑)
P.S.
金杉君。どうもありがとう。一生大事にするからね。
スペシャルサンクス 「金杉克彦の館
in 発光」
完
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