土下座のシステム8


 

この話は、自宅のインターネット環境に無理が祟り、とうとうシステムクラッシュしてしまった翌日の話である。

いろいろと無い知恵を絞って手を尽くしてみたが、システムを再インストールしなければ、どうしようもない所まで壊れてしまった我が愛機、LC630(通称キングジョー)は、もはやこのときの新OSである「システム8」を入れなければ治らないところまでイッてしまっていた。

嫁「アンタのパソコンが壊れようがどーしようが、新しいもの買うお金ないからなっ!

呉「た、たのむ! 一生のお願いだからソフト買ってくれ。」

嫁「アンタ、ええかげんにしときや。一年に何回そのお願いがあるのよ。」

呉「今回は無駄金とちゃう。ホンマにマック死んではるもん。ピクリともせえへんし。」

嫁「だから私も忠告したやないの。シロウトが徹夜したって直らへん。って。」

呉「じゃあこうしよう。ボーナスから小遣いの前借りしてくれ。

嫁「却下!」(断言!

呉「そんな冷たいこと言うなや。ホームページでクリエイティブな事をするのがホンマに好きなんや。俺の生き甲斐なんや。

嫁「ちょっと待ってよ。生き甲斐って何?私や子供は生き甲斐とちがうの?

呉「そ、そういう意味と違うがな。なんでケンカする方へ、する方へ持っていくんや。オマエは。」

嫁「パパってひどいでちゅねー。」(子供をあやす)

呉「ひ、卑怯な(汗)…。子供を使うなや!」

嫁「そんなら話だけ聞くわ。そのソフトっていくらするの? 買わへんけど。」

呉「2万くらい…。かな。」(小声

嫁「2万!!

呉「意外と安いやろ。」

嫁「何言うてんの。めっちゃ高いわよ。絶対ダメ。」

呉「なぁ。ちゃんと聞いてくれ。毎日お客さんも増えてるんや。こうしてる間にもページ見にきてくれる人がおるかもしれへんのやで。」

嫁「…。」

呉「ええか。ものすごーくおいしいレストランがあるとするわな。おいしかった。また行こう。そしてまた行った。閉まってる。何回行っても閉まってる。お前ならどうする?」

嫁「もう行かへん。」

呉「なっ。なっ。そうやろ。絶対そうやろ。それとおんなじ理屈や。」

嫁「それとおんなじってなぁ。アンタ。じゃぁ聞くけど”お客”って言うたなぁ。」

呉「うん。毎日来てくれるねん。お客様は神様やねん。」

嫁「そのお客様はお金でもくれるんかいな」(決定打

呉「えっ?」(動揺)

嫁「なんもくれへんやろ?だから家計からお金使ってもムダ。一銭も出ません。」

呉「ちょ、ちょっと待って・・

嫁「もうええやん。この際卒業したら。」

呉「だからファミコンとかと違うんやから。


嫁「あんたファミコンも卒業してへんやんか!



思いだしても涙なくしては語れない奮戦記である(泣)。結局頼み込んでシステム8を買ってもらった。

そうして無事にシステムは立ち上がり、毎日更新できるようになった。だが家庭人ともなると、何か買ってもらうのも一苦労である。

これを読んでいる独身者諸君…。

 

ひとりのときに、やりたいことやっておこう。

と一言云いたい。