
クレーム
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嫁「あんた夜中に車で、どこ行きよんよ?」(けっこう大声) ここで私は弁明をする。なにも不倫とかしに出掛けているわけではない。今、情熱を注いでいる”バカペラ”のレコーディングをしに、夜中の河原へ繰り出しているのだ。 この”ひとりおバカなアカペラ”バカペラを制作するためには壁の薄い県住ではレコーディング不可能だ。夜中に「あ〜」だの「う〜」だのとBGMもなしに唄っていれば、 「ついに3Fの御主人はおかしくなった」 などと奥様たちに噂をたてられてしまう。仕方なしにの夜中の外出である。 呉「そんな事言うたってしょうがないやろ。県住は響くし。」 嫁「ホンマ。あんたは自分の好きなこと最優先やな。一体どんな事しよんよ。」 呉「おお!昨日出来たての新曲があるんや。聴いてくれ。」 嫁「またパープリン?」(曲参照) 呉「それは終わったって。」 そうして私は完成したばかりの曲を聴かせるために嫁にヘッドフォンをかぶせて自慢げに聴かせてみた。 嫁「…。」(一点を見つめて無言) 呉「ど、どないしたんや?」(ちょっと心配) 嫁「……。」(こっちを睨みつけ) 呉「な、なんなんや?」(かなり心配) 嫁「どういう事よ。この歌詞は!」(歌詞参照) 呉「どういう事って、オ、オマエ真に受けてるんか?」 嫁「これ。アンタの本音やろ」(声にドスが効いている) 呉「そんな事ないって。無実や。それより聴いてくれたか? 前回よりハーモニーが綺麗に録れたやろ?」 嫁「そんなもんどうでもええ」 呉「そんなもんとはどういう事や!」 嫁「この歌詞はどういう事なんか説明してよ」 呉「だから、そうそうコミックソングやがな。冗談やんか。」 嫁「どこがコミックソングよ。アンタはこういう事で発散してるんやな。」 呉「お前よー考えてみいよ。離婚寸前のダンナが真剣に恨みこめてこんな曲録音すると思ってるんか?」 嫁「アンタならやりかねん。」 呉「何言うてるねん。これは好きの裏返しやがな。夫婦の基盤がしっかりしてるからやれる余技やないか。」 嫁「この家は夫婦の基盤がしっかりしてるんや。」(復唱!) 呉「お、おい。ちょっと待て。」 嫁「なんせメッチャ頭きた。今すぐホームページから削除して。」 呉「そんなこと言わんといてくれ。」(懇願) 嫁「でなかったら謝罪の意思みせて曲の最後に”だけど好き〜”と入れて。」 |
呉「そんなこっぱずかしい事ができるか!」
嫁「アンタが選べるんは二つに一つや」(逆ギレ)
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呉「わ、わかった消すからな。怒るな。」 嫁「あっ、そうそう。1Fの奥さん言うてたで。」 呉「あぁ。ダンナさんが運転手さんらしくて1週間家あけるって聞いたことある。」 嫁「奥さん「ダンナが家にいない時の方がノビノビしていい」って言うんよ。」 呉「わっちゃー。ひどい奥さんやなぁ。」 嫁「……。」 呉「なんで無言やねん!」(焦り) 嫁「………。」 呉「同じ意見なんか?!」(驚愕) 嫁「私疲れた。先寝るわ。」 呉「ま、待て! 話の途中やないか!」 嫁「あんた今晩もどうせ更新するんやろ」 呉「…………。」(今度は俺が無言!) 嫁「ほれ見てみ。ほなオヤスミ〜」 呉「わ、わかった。今日はやめるから。なっ!」 嫁「どうせこういうケンカも小説みたいにするんやろ?」 呉「…………。」(図星!!!) 嫁「作家みたい。たいしたもんや。エラくなったったねー。」 |
フェードアウト
これを読んでいる独身者諸君。
「夫と妻の意見は、すべて一致すると思うな。」
と、一言いっておきたい。
完