「娘よ」



娘よ。我が最愛なる娘よ。

 このホームページは万が一パパとママが離婚してしまった時に、おまえが引き取られたら一方的な原因しかわからないであろうから、将来おまえがインターネットを繋げられた時、事の全てを理解できるよう残しておく文章だ。      

 何十年も引き離されて、パパの事を恨んで、年ごろになりインターネットを使うようになって(おまえが高校生ぐらいになる頃はインターネットはあたりまえの時代になっている事だろう)偶然パパのこのページを見つけて、真相を知り、「ああバラ色の珍生」に応募して感動の再会になる日をずっと待っているよ。

ママは怖い人だ。

 まずおまえは、結婚前のパパの写真と、結婚後のパパの写真を見てびっくりする事だろうと思う。結婚前、パパは身長169cm体重55kgだったんだ。

でも今は身長同じで体重が72kgもあるんだ。

たった3年でだよ。

この前会社で人間ドックに入ったんだけど、医者に思いっきり

「肥満体質ですね」と腹の肉をつかまれたよ。

これはパパ屈辱的だったな。

体脂肪率は28%だって。理想は10%らしいよ。

 おまえだけに話すがな。今でも親戚は「幸せ太りしやがって」と、はやしたてるが、本当はママのせいなんだ。

 ママは自分が一生懸命作った料理を少しでも残されると、ものすごくキレるんだ。言っておくが滅茶苦茶怖いぞ。

「せっかくつくって待ってたのに食欲がないですって?せっかく料理の本買ってきて云々」

 もう始まると長いんだ。だからパパも「わかりました。わかりました。」と言って無理やり詰め込むんだ。でもこれだけで終わらないんだぞ。

「おかわりは?」

とくるんだからな。「いいや。もういいよ。」とでも言ってみろ。

「他の日ならともかく、今日は頑張って食べてよ。せっかく朝から云々」

と、これまた長いんだ。

夜の10時からこんなに食べたら太るっちゅうねん。

 だからパパが会社から帰ってきて、鍋には新作のシチューがある。あまり減ってないところをみると、おまえらもマズかったんだな。

 あと半分もある。ママも無意識下では失敗していることに気がついているハズなんだ。でも認めようとしない。捨てるのもったいない。だからパパに全部食べさせる。


これじゃあパパ。

養鶏場のニワトリとおんなじだよ。


太ったら太ったで、これまたママの評価は厳しいんだ。

 この前も「ズボンを買ってあげる」って服を買いに行ったんだけど、パパはB型だろ。趣味が変わってるからさ。どうせジーンズ買うのなら。と思ってオーバーオールを選んだんだよ。グレーのかかったチョット渋めの色でね。

試着室のカーテンを開けた時ママなんて言ったと思う?

「マリオや。マリオがおる!!」

って大笑いしたんだぞ。パパその時、店から出るの恥ずかしかったぞ。

パパ。あの一言は一生忘れられないな。

その上「デジカメで撮ってホームページにはったら?

まで言うんだぞ。これはパパが毎日パソコンに座っている恨みが入ってるんだ。

離婚する時に裁判があるとしたら、多分証言すると思うな。

それにパパが仕事から帰ってきてな。夏の暑い日なんかあるだろ。

そんな時にママはパパになんて言ったと思う?

アンタが帰ってくると室温が2、3度上昇するわ。

って平気で言うんだぞ。


これじゃあパパ

メルトダウン寸前のゴジラと一緒だよ。


だんだんママの怖さがわかってきたかい?

パパがパソコンに熱中しているからママがイライラくるって?

でもな。インターネットは嬉しいよ。パパのこうしたページにでもお手紙がくるんだよ。

ウチも同じです。」とか

お互い大変ですな。」とかね。

モノをつくるって素晴しいよ。

 でもね。さびしい意見が増えるからパパが自分のホームページに掲示版をつくらない由縁もそのへんにあるんだな。

あとパパが肥ったおかげで今では会社でもイジメられるんだ。

ハラたいらさんに千点!」とか

「春かぁ。そろそろおハラ見の季節ですね。」とかな。

パパのハラネタはみんな容赦ないんだ。ここだけの話だけど、それは

ノブオおじさんだけどな。

 いろいろ書き綴ってきたけど、これでパパがいかに純朴で優しい人間なのかがわかっただろ?

 最近、おまえの顔がママにソックリになってきているのが心配だ。別に一流大学に行ってくれ。とは言わない。素直で優しい子に育ってくれるだけでパパは充分だよ。

それじゃあこの辺でパパは筆を置くとするよ。それじゃあね。

娘よ。我が最愛なる娘よ。


フェードアウト



これを読んでいる独身者諸君。

”子はかすがい”だ。

と、一言いっておきたい。