「水まし談議」

オマケ創作メモ(根っからのアナログ人間である)



日曜日。嫁さんは朝からなにやらゴソゴソと騒がしい。

話によると、同じ年齢の子供を集め、家の中で自由に遊ばせている間に奥様連中はキッチンにたむろし、世間話に花を咲かせる集まりに参加するらしい。

布団からむっくりと起き上がって、眠気マナコをこすっている私を放ったらかし、嫁は依然私に背を向けたまま、衣装選びに余念がない。

呉「おはよう。」

嫁「ん? あぁ、おはよう。」(何か必死な様子)

私が声をかけたにもかかわらず、嫁さんは相変わらず正座して私に背中を向けたままだ。

呉「オマエさっきから何してるねん?」

嫁「ああ、これ? この前買ったセーターの肩パットがとれたからな、」(ガサゴソ

呉「うん…。」

嫁「それをブラジャーに入れてみたんや。」(位置調整中

呉「バッ、バカかオマエは!」

嫁「ちょっと見て見て! タートルネックにピッタシ合うやろ?」

呉「た、確かにモデルみたいに”ツンと上”を向いているけど…。」

はじめは怒っていた私も、笑顔で振り向いた嫁の”ツンと上”を向いた胸に、交際期間中の郷愁を感じ、シゲシゲと見とれてしまう私は”今、男”を実感していた。

交際中、嫁の”バスト88cm”は、一緒に街を歩いていてもナカナカ迫力があった。

私はもしかしたら”胸”と”くびれ”に惚れたのかもしれぬ(笑)。

しかし、子供が一人生まれ、二人生まれ、大きくなるために子供達が一生懸命

ちゅぱちゅぱとやっているうちに、嫁の迫力ある形のいいバストも、心持ち…、イヤかなり”下に伸びた”ことは、動かすことの出来ない厳しい現実だ。

嫁「アンタの目つき、たまにイヤラシイで。

呉「なっ、何言うてるねん。」

嫁「ヨソでやらんときや。」

呉「そんなもんどーでもエエがな。」

嫁はいつの間にか立ち上がって、正面から横から、タートルネックの着こなし具合を鏡台の前でチェックしている。

呉「女はズルいよな。そうやって水ましできるんやから。」

嫁「誰でもやってることやがな。」

呉「そ、そんなにダマしてる人多いんか?」

嫁「ホレ、2cmは大きくなったやろ」(得意顔

呉「人の話聞いてるか?

嫁「聞いてるがな。多いよ、奥さん連中も。ほとんどや。」

呉「そうやったんかぁ。街中で見掛けるタートルネックはニセモンかもしれんのやな。」(失望

嫁「ニセモン言うけど、ホレ、これでもホンマモンみたいやろ?」

呉「でも結局はパット入れて、形変えたり大きさ変えたりしてるんやろ?」

嫁「まぁな。」

呉「なら引っ掛けて、イザ脱がしたら”貧乳”いうケースもある訳やな。」

嫁「アンタ何企んでるねん!」(キレ気味

呉「いやいや(汗)、だから”恋は化かしあい”いう話やないか。」

嫁「あんたは””に恋するんか? そうそう。アンタの部屋の切り抜き。”優香”とかあと誰? ”来なんとかあつこ”とかの切り抜き捨てなよ。」

呉「い、いいじゃないか!」(大汗!

嫁「まぁ、エエけどな。」

呉「女はそうやって立派に見せる事が出来るやないか。男は股間にパット入れたって見苦しいだけや。」

嫁「(笑)み、見苦しいわ。それ。」

呉「なんか不公平を感じるね。」

嫁さんは私の話を聞きながら、念入りに化粧を始めている。

呉「”寄せて上げて”いうCMがあったけど、あれヒットしたんやろ?」

嫁「最近なんかブラに液体入っててな。自然にブルンブルン揺れるんやで。」

呉「なにいっ! そんなんされたらホンマモンの乳と思うやないか!」

嫁「これでよし。と。」

嫁は化粧を終えて立ち上がると、本日の最終チェックとばかりに鏡台の前でポーズをとった。

呉「えらい丁寧な化粧やないか。今日は。」

嫁「このタートルネックやったらドキッとするやろ?


呉「ド、ドキッって誰に見せるねん!」(疑惑


嫁「い、いや間違ごうた。”ピシッ”の間違いや。」

呉「いいや。そんなハズはない。オマエ奥さん連中とこ行く言うて、ホンマは遊びに行くんと違うんか?」

嫁「子供二人連れてどうやって遊ぶねん!!」

呉「テレビでも人妻の乱れぶりを特集してるやないか。いくらでも手はある。2〜3時間預ける施設とか。」

嫁「アンタええかげんにしいや。」(波動胞チャージ中)


呉「テレビで見たぞ。買い物袋から出てる”大根”はOKの合図だと

嫁「結婚してわかったけど、アンタの話訳わからんときがあるんじゃ!

呉「なら論理的な弁明を…

フェードアウト…



これを読んでいる独身者諸君。今回は教訓を言う余裕など私にはなく、

疑心暗鬼で収拾がつかない

と、一言いっておく。

p.s.(この後、この話題は”乳 それは男の故郷”に発展していく)