「私にここまで書かせるものとは?」


 

久しぶりの更新である。私はこのコーナーの更新をなるべくしないよう日々心掛けてきた。

毎日おおらかな気持ちでいるよう頑張ったのだ。よくメールで「我が妻との闘争の更新はまだですか?」などといったメールを頂くが、

これは遊びではないのだ!!!

あくまでもドキュメントなのである。

結婚して3年と少しになる。理想の夫婦とはお互いが空気のような存在がよろしいと聞いた。そういう自然な感じの時もあるし、空気どころか塩酸の中に浸かったようなムードの時もあるし、また、空気のような扱いをされてしまう時もある(泣)。

人間我慢は大切だ。しかし我慢にも限度がある。

サナギマンでも我慢をし続けると爆発する!

このシリーズを読んでいる皆様は我々夫婦のどちらが正しいとお思いか?いや善悪などどうでもいいレベルの話なのだ。私の気が済めばよいのだ。

そう。時は昨日へ飛ぶ。

 


■イントロダクション■


 

妻「おかえりなさーい。真っすぐ帰ってきた?」(妙に明るい)

呉「ああ。ただいま〜。」(明るいから気分がいい)

妻「先にご飯食べてね。」

私は部屋着に着替えると笑顔で食卓についた。

妻「会社は何か変わったことなかった?」

呉「いろいろ急ぎの仕事があったけど、なんとかさばけたよ。」

妻「ふーん。で、今日は会社何時に終わったん?(急に前に乗り出す!)

ここでひるんではいけないのだ。現在午後9時である。会社が終わったのは8時。その後本屋で30分立ち読み。無難な線で会話をリードしろ!この間の思考時間は約2秒。

呉「うーん。8時40分すぎくらいにタイムカードを打ったと思うけど…。」

私はウソをつくのがニガテである。すぐにバレてしまうのだ。

嫁さん曰く、私がウソをつく時には

鼻の穴が大きくなるからモロバレ

だそうである。まったくもって悔しいことこの上ない。

しかし私も負けてはいなかった。長年の苦労でついにウソをつく時の鼻の穴拡大現象を意志の力で制御することに成功したのだ。

しかしその反動で無理が出るのか、鼻の拡大を我慢すると

右ほほの上の辺がケイレンしてしまうのだ!

おまけに涙目になって、涙がこぼれ落ちそうになってしまう。

しかし、これでは何をやっているのかわからない。一発でウソつき少年の図である。

幸いなことに嫁さんは私の右ほほケイレンのサインが何であるかをまだ気付いてはいない。

であるからして、私は怪しまれぬよう、あくびをして涙目にしてから右ほほを手で隠した。(完璧!

嫁さんはしばらく私を見つめて、さぐりを入れている様子であった。

妻「………。うそぉ?

呉「なんでウソつかなアカンねん(笑)。」(笑顔&余裕のポーズ

妻「まぁええわ。ところで今日は会社全員いっしょに帰ったん?」

呉「うん。そうや。」

とりあえず峠は越したようである。私は安心して妻の入れたお茶に手をのばす。

ウソをつくのがヘタな正直者。などという評価は私にとって、なんの意味もないことだ。

ウソをつくなら、つき通せ!

バレるウソをつくのはダメ人間である。

ひさかた振りの勝利感にひたりながら飲む日本茶の味は、これまた格別である。

妻「おかしいなぁ…。」

呉「え?

峠はまだ越していないようであった。何がおかしいのだ?今までの会話の中で、私の論理が破綻していた箇所などあったであろうか?

呉「なにがおかしいの?」(沈黙に耐えきれず質問!

妻「8時10分くらいに会社に電話したら、誰も出なかったで。」

しまった!ひとりで残業にしておけばよかった!

それならば、”トイレに行ってたからかなぁ?”など抜け道がいくらでもつくれたのに。

何も考えず”全員退社”などと答えたために、私の論理はほころびだらけの崩壊寸前であった。

呉「本当か?会社の電話番号合ってたか?」

妻「間違いない。10回コールした!

10回もコールして営業中に電話に出ない会社など、常識的に考えてもまずないだろう。

呉「う〜〜〜〜ん…。

時間は容赦なく過ぎていく。私は一点を凝視したまま固まるしかなかった。

妻「どこ寄って帰ってきたん?

呉「………。本屋にちょっとだけ…。」(屈服

妻「やっぱりな…。会社に用もないのに私電話なんかしてへんわよ。」

呉「ト、トラップ!!!」(驚愕&震撼

妻「なんで”真っ直ぐ帰ってきた”言うてウソついたんよ。

呉「だって”ジャンプ”は月曜日やないか!。

妻「そんなこと聞いてへん!」

呉「だから”ジョジョ”の続きが…。」

妻「なんで寄るなら寄るで電話せえへんの?なんでウソついたん?

私それがハラ立ってるねん。

呉「お前なぁ。俺は本を買ってきたんやないぞ。

立ち読みして家計に貢献してるやないけ!

妻「何訳わからんこと言うてるねん!」(逆ギレ!

呉「だいたいパチンコとかマージャンとかして帰ってくるんと違うやないか。本屋で立ち読みなんてカワイイもんやないか。これの一体どこがアカンねん!」

妻「本屋もええ。立ち読みもかまへん。なんで最初に私が”真っ直ぐ帰ってきた?”いう質問に”うん”と答えるねん。その根本を怒ってるんや。このウソつき野郎。


 

呉「野郎とはなんだ!野郎とは!

それが一家のあるじに言う…

フェードアウト…。



思いだしても涙なくしては語れない奮戦記である(泣)。結局、最初のケンカの原因を

忘れてしまうくらい白熱した夜であった。これを読んでいる独身者諸君。

ウソをつくなら論理のほころびには充分注意せよ

と一言いいたい。